メタルギアZEKE( - ジーク/Metal Gear ZEKE)は、メタルギアの正史シリーズに登場する ”核搭載二足歩行戦車”で、兵器シリーズ『メタルギア』の一種。 開発は、元NASAの歩行システム研究の権威”ヒューイ(エメリッヒ)”と、 同じく元NASAのAI技術者”ストレンジラブ”によって共同で行われた。 AI制御により駆動する無人機であるが、劇中では有人型に改造された姿でも登場している。 本機は、1960年代にソ連の科学者”グラーニン”が提唱した 『核搭載二足歩行戦車』のコンセプトを完全に実現し、 なおかつメタルギアの名を冠した世界初の兵器である。
1970年代、カリブ海洋上に基地を構えた、 伝説の傭兵”ビッグボス”の率いる私兵軍隊『国境なき軍隊』は この兵器によって核武装を遂げ、事実上の”第七の核保有国”とも言える存在となった。
名前 | メタルギアZEKE( - ジーク/Metal Gear ZEKE) |
全高 | 約 10 m(標準装備時)[注] |
通常装備 |
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オプション装備 | |
核装備 | 後項『核発射機構』を参照のこと |
乗員 |
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所属組織 | 国境なき軍隊 |
開発者 | |
主な登場作品 | メタルギアソリッド ピースウォーカー |
本機は”核搭載戦車”であり、MGSPWの劇中で 核の発射能力があることが明言されているが、その発射手段や搭載箇所については 詳しく言及されず曖昧なままとなっている。
これについて、スクウェア・エニックス社より出版されている MGSPWの公式設定画集『METAL GEAR SOLID PEACE WALKER OFFICIAL ART WORKS』において、 核ミサイル2発を装填できる”ミサイルポッド”によって核発射を行うことを示した設定画が掲載されている。 詳しい説明などは記載されていないが、その設定画を見る限り、 MGSPWの劇中でレールガンを装備することができる右肩に、 代わりにミサイルポッドを装備するような機構であると思われる。 これは過去作に登場しているTX-55 メタルギア、メタルギア改Dと同じスタイルである。 ちなみにTwitter上にて、その状態をより分かりやすく表現したファンアートが投稿されている (twitter.com/chidach/status/1429808639313735692)。
一方、あくまでMGSPWの劇中のみで判断する場合、 ZEKEにレールガンを装備しないと MAIN OPS『対メタルギアZEKE戦』が出現せず ”パス・オルテガ・アンドラーデ”によるZEKEでの核攻撃宣言に至らないことと、 デモシーンにおけるその”宣言”の際に レールガンをアップで映すカメラワークになっている演出から、 核攻撃がレールガンによって行われることを暗示しているようにも見受けられる。 しかし、メタルギアZEKEとのボス戦においては レールガンを通常兵器として繰り返し使用してくるため、 その時点で核弾頭が装填されていないことは明らかである。
先述の設定画における機構がゲーム本編の設定にも採用されているのかは不明であるため 実際の発射手段が何であるのかは断言できないが、 いずれの場合でも『レールガンからミサイルポッドへの換装』、 『レールガンへの核弾頭の装填』と 追加で必要な作業があり、ボス戦時点では核攻撃準備が整っていないことになる。 これについては、パスはZEKEの通常兵器によって基地を制圧した後に 核発射準備を行うつもりであったなどが推測される。 そういう意味で言えば、先述のレールガンを装備しないとシナリオが進まない仕掛けについては、 単にレールガンがないと基地を制圧するためには火力不足であったなどの可能性も考えられる。
なお、核発射手段が何であるかに関わらず、 MGSPW劇中で パスは 国境なき軍隊のマザーベース(コスタリカ沖、カリブ海洋上)から 約3000km離れたアメリカ合衆国東海岸への核攻撃を宣言しているため、 少なくとも中距離弾道ミサイル(IRBM)相当以上の射程距離を持っていることは分かる。 先述の設定画においても、描かれているミサイルはとても小型であり、 短距離~中距離の射程距離を想定しているように見受けられる。
ちなみに、過去作に登場したメタルギアREXは 右肩に装備したレールガンによって 『敵のレーダーに探知されることなく核攻撃を実行できる』ということを最大の特徴としていたが、 それはレールガン単体の実力ではなく、 そこに装填される新型ステルス核弾頭の性能も相まって実現している。 さらに、REXのレールガンは 大陸間弾道ミサイル(ICBM)相当の射程距離を持っていることも劇中で語られている。 そのため、仮にZEKEがレールガンによって核発射を行うのだとしても、 先述の通り『中距離以上の射程距離を持っている』以外の情報は存在しないため、 REX相当の核攻撃能力を持っているとは言い切れない。
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1974年にビッグボス率いる国境なき軍隊(MSF)において 開発された、AI(人工知能)制御による無人のメタルギア(核搭載二足歩行戦車)。 自立制御機構を含む本体はヒューイが開発し、 人工知能の部分はストレンジラブが開発した。 実質的に、これが史上初の『核搭載二足歩行戦車メタルギア』となった。 二足歩行により得られる安定性で、どんなに険しい地形からも核発射が可能。
ZEKEには機銃やレールガンをはじめとした強力な武器が搭載されており、 核発射能力とは別に、戦車として高い戦闘能力も有している。 二足歩行のための脚部にはとても強力なモーターが使用されており、走行やステップによる移動がとても素早く、 また数十メートルを跳躍することも可能である。 さらに背面にはロケットブースターが装備されており、ロケット噴射によって地面を高速で滑走することができる。 本体が小さめで骨格も太くないため純粋な戦闘能力の高さはメタルギアREXやメタルギアRAYに劣る可能性が高いが、 機動性では歴代トップクラスのメタルギアである。
核弾頭の発射についてはゲーム本編で詳しく触れられていないが、背中部分のバックパックに核ミサイルを搭載しておりそこから発射するようである。 右肩のレールガンはあくまで近~中距離での迫撃兵器として装備されている。 つまりミサイルを使用せずレールガンによって核発射を行うメタルギアREXとは違って、発射するのはステルス核弾頭ではない。
1974年、コスタリカでの事件が収束した後、MSFに身分を偽装して潜入していた 謎の諜報機関「サイファー」のスパイ パシフィカ・オーシャンの手によって 有人型に改造され、彼女はZEKEに搭乗、ビッグボスに戦いを挑んだが敗れた。 その戦いの後、損傷したZEKEはMSFにより修復され、また無人型に戻されたようである。
『メタルギアソリッドV ファントムペイン(2015年発売/以下、MGSV:TPP)』のプロモーション用に公開された 歴代兵器のサイズが記載されている比較図において、 メタルギアZEKEは掲載されていないものの、 後にZEKEに搭載することができるレールガンとレドームを装備した兵器クリサリスが掲載されているため、 相対的にメタルギアREXとおおよそ同程度の全高であると判断。
先述の比較図はMGSV:TPPの 公式サイト(2021-12-06 現在)に 掲載されているが、これは解像度が低いため数字(サイズ情報)が潰れてしまっている。 2021年現在、数字が確認できる高解像度画像は公式のWebサイトでは閲覧することができない。
図にZEKEが掲載されていない理由については、 MGSPWにおいて ユーザーがパーツやカラーを自由に選んでZEKEを構築できる仕様になっているため、 あくまで”標準装備”はあるものの、”本来の姿”というものが存在しないことが理由だと推測される。