ピースウォーカー(Peace Walker)は、メタルギアの正史シリーズに登場する米国製の”核搭載歩行戦車”。 AI(人工知能)によって自律制御が行われる無人機。 自発的に核を発射することはなく、最適な”核報復”を自律的に行うためのAI兵器である。 1970年代にCIA中米支局が推進した『ピースウォーカー計画』において 人間の不確実な判断を挟まない”完璧な核抑止”を実現するためのシステムが模索され、 その最適解としてこのピースウォーカーが開発された。 開発は、元NASAの歩行システム研究の権威”ヒューイ(エメリッヒ)”と、 同じくNASAのAI技術者”ストレンジラブ”によって共同で行われた。 本機は、1960年代にソ連の科学者”グラーニン”が提唱した 『核搭載二足歩行戦車メタルギア』のコンセプトを世界で初めて実現した兵器でもある。
名前 | ピースウォーカー(Peace Walker) |
別名 | バシリスク(Basilisk) |
重量 | 約500 t[注] |
全高 | |
全長 | 28.0 m[注] |
全幅 | 20.0 m[注] |
最高速度 | 約40 km/h(平地/四足歩行時)[注] |
通常装備 |
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核装備 |
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乗員 | 無人(AI制御) |
所属組織 |
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開発者 | |
主な登場作品 | メタルギアソリッド ピースウォーカー |
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1970年代に当時のCIA中米支局長ホット・コールドマンが指揮をとって 実施されたピースウォーカー計画において、 『完璧な抑止力』を生み出すために開発された無人の核搭載歩行戦車。 人間でなく機械に核報復の判断を行わせることで、誰かが最初の一発を発射する隙間をなくすことが目的だった。 自立制御機構、核発射機構を含む本体の開発はロボット工学の権威であるヒューイ(エメリッヒ博士)によって行われた。 本体の制御を行う部分は、単純に指令を受けて核発射を行う人間の小脳のような部分である『レプタイル・ポッド』と 核報復の判断を的確に行う人間の大脳、つまりAI(人工知能)の部分である『ママル・ポッド』で構成された。 レプタイル・ポッドの開発はヒューイが行ったが、 ママル・ポッドの開発はAI工学の権威であるストレンジラブによって行われた。
ピースウォーカー計画においては ピースウォーカーを完成させるまでの試行錯誤の過程で、 ヒューイの手で ピューパ、クリサリス、コクーン という試作機もつくられたが、 試行錯誤の段階で問題となったのは、どんな険しい地形にでも対応できる移動手段であった。 そのため、最終的にピースウォーカーには『脚』が搭載され、人間のように『歩行』するというシステムが採用された。 この歩行技術などといった本体のコンセプトは1960年代にヒューイの友人のグラーニンが考案した 核搭載歩行戦車「メタルギア」が参考となった。 しかしピースウォーカーは二足歩行も可能であるがその真価は四足歩行モードのときに発揮し、 メタルギアの名前が冠されることはなかった。
また、ストレンジラブによって開発された 人工知能の部分は、そのいわば人格と呼べる部分において、かつての大戦中の英雄ザ・ボスがモデルとされた。 これは人類の存亡をかけた判断を託せるのはザ・ボスしかいないという ストレンジラブの考えによるもの。 ピースウォーカーは人間のように会話で状況報告などを行うが、その音声も ザ・ボスのものが使われている。
ピースウォーカーは搭載された脚部によってどんな険しい地形からも核発射を実行できる兵器であるが、 本体そのものの迫撃戦能力が非常に高いため友軍の支援すら必要としない。 30メートル前後もある巨体であるが、四本の脚部により驚くべき速度でダッシュしたり高く跳躍することができる。 ミサイルや火炎放射器などといった武器も大量に装備している。 また電磁パルスによってミサイルを跳ね返すことも可能である。
1974年の事件において、核発射を阻止しようとしたビッグボスによって 大きなダメージを負うが、最終的にザ・ボスの霊魂が宿ったとも思える行動を起こし、 自らの機能を静止するために海に沈んでいった。
『メタルギアソリッドV ファントムペイン(2015年発売)』のプロモーション用に公開された 歴代兵器の比較図に記載されている。 同作の公式サイト(2021-08-30 現在)に 画像が掲載されているが、これは解像度が低いため数字が潰れてしまっている。 2021年現在、数字が確認できる高解像度画像は公式のWebサイトでは閲覧することができない。