伝説の傭兵ビッグボスがカズヒラ・ミラーと共に創設した私兵軍隊。 どこの国家にも属さず、あらゆる思想やイデオロギーにとらわれないフリーな軍隊。 "Militaires Sans Frontieres(MSF)"とも呼ばれる。
その創設は1970年代のはじめである。 愛国者達を脱退した後、フリーの傭兵として活動していた ビッグボスは、戦場でカズヒラ・ミラーと敵同士として出会う。 ビッグボスは彼の所属していた部隊を壊滅させたが、 ミラーの戦士としての誇り高さに関心し、その生命を救う。 その後彼らは親しくなり、共にフリーの傭兵、パートナーとして活動していくことになる。 これがMSFの始まりである。
当初MSFは世界各地を放浪する存在であった。 しかし副司令官のカズヒラ・ミラーはビッグボスにも内緒である計画を進める。 それは、1974年にCIAがコスタリカにて実行したピースウォーカー計画を利用することによって、 MSFの拠点となる施設の入手、規模の拡大を実現させ、"傭兵ビジネス"の基盤を築くことであった。 結果としてそれは成功し、MSFは大量の兵士、兵器を抱える大軍隊となり、世界中からビジネスの関係として必要とされる「金で買える軍事力」へと成長した。 ビッグボスは当初反発したが、多くの兵士たちの糧を得るためには仕方のない事だと納得した。 いずれにせよビッグボスにとっては何者にも管理されず戦いの中で生きていける世界が必要だったのである。
しかし1975年、アメリカの非政府諜報機関『サイファー』の実働部隊 『XOF(エックス・オー・エフ)』の襲撃を受け マザーベースは壊滅、隊員の多くも葬られ組織は解体することになる。 ビッグボスとミラーはかろうじて生き延びており、 新たな私兵軍隊『ダイアモンド・ドッグズ』による復讐劇へとつながっていく。