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帯虫

最終更新日:2019-10-30

声帯虫(Vocal cord parasite)は、メタルギアの正史シリーズに登場する寄生虫。 生物の”声帯”に寄生することからこの名前で呼ばれる。 この寄生虫は太古の時代に絶滅していたが、1970年代に米国の非政府諜報機関『サイファー』の遺伝子技術によって復元された。 もともと人間に大きな害を与えるような虫ではなかったが、サイファーの構成員である スカルフェイスの陰謀により、特定の言語を話す人間を選択的に殺害する生物兵器として改造され、利用されることになる。

登場作品は『METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN(2015年発売/以下、MGSV:TPP)』。


物兵器として

声帯虫は本来ヒトに大きな害を与える虫ではないのだが(詳細は『人類との関わり』の項目を参照)、 MGSV:TPPにおいて『声帯虫』と呼称する場合、生物兵器として改造されたいわゆる”改造型声帯虫”を指す場合が多い。

1975年、独断によりビッグボスの率いる私兵軍隊を襲撃した スカルフェイスゼロの反感を買い、アフリカへと左遷される。 すると彼はサイファーがアフリカで推進していた『民族浄化虫計画』という計画と、 その計画で研究対象とされていた寄生虫『声帯虫』の存在を知る。 同計画の目的は”民族浄化”の思想のもと、特定の言語を話す人間を殺害する生物兵器を作り上げるというものであったが、 当時すでにサイファーの本体にとってこの計画は重要視されておらず、破棄されたも同然であった (詳しくは『サイファーによる復元と研究』の項目を参照)。 しかし、スカルフェイスゼロにも知らせずに独断でこの虫の研究を引き継ぎ、自身の私欲のために利用し始める。 彼はコードトーカーと呼ばれるナバホ族出身の老科学者を脅迫し、声帯虫の改造を強要。 これにより、もともと民族浄化虫計画で構想されていたとおりに、 特定の言語を喋る人間を選択的に殺害する生物兵器として機能する”改造型声帯虫”が誕生した。

人間の声帯に取り付いた改造型声帯虫はやがて成長し、オスとメス、1対1の”つがい”となる。 この虫は人間の言葉、特定の”言語”の発音を検知し続けることで交尾を開始するという特徴を持ち、 やがてつがいから誕生した何万匹もの幼生たちが宿主の肺を食い尽くし、死に至らせるのであった。 特定の声帯虫が反応する言語は1種類であり、例えば日本語に反応する声帯虫の1系統は『日本語株』という呼称で示される。

スカルフェイスは自らの計画のために様々な言語に反応する改造型声帯虫のバリエーションを必要とした。 MGSV:TPPのカセットテープ『声帯虫・3』においてコードトーカーが語った内容によると、 声帯虫が言語を認識する上での特性と、 彼が様々なバリエーションの改造型声帯虫を作り出すために実行した方法は以下の通りである。

声帯虫は高度な知能を持つわけではないため生まれてから別の言語を学習することはできず、 どの言語に反応するかは生まれ持った遺伝子に刻まれていた。 しかし、世界にはスペイン語やポルトガル語のように同じ言語を起源とする似通った言語が存在する。 例え似た言語であっても声帯虫が聞き間違えることはないのだが、一度に何万匹も生まれる幼生たちの中には それに反応する突然変異種が見出されることがある。 スカルフェイスはこれを糸口とし、 少しずつ近い言語をたどって突然変異を誘発させ続け、さまざまな言語へ対応した声帯虫を誕生させたのだった。 声帯虫は交尾の際だけでなく孵化の際にも該当の言語に反応し活性化する特性を持つため、 何万とある卵の中から目的の言語に反応するものを取り出すことで効率的に選別を行った。 MGSV:TPPでプレイヤーキャラクターであるヴェノム・スネークが訪れた 悪魔の住処(ンゾ・ヤ・バディアブル)の”声の工場”で行われていた、 声帯虫に感染した人間の声帯に直接様々な言語を聞かせる人体実験はこの選別のためであり、また同時に育った成虫の交尾を促すためであった。 ちなみに、卵の段階で該当の言語に反応するのは同じ言語の中にある”なまり”に対応し より宿主の話す言葉に対応できるようになる能力のためである。 この適応力の高さは声帯虫を生物兵器として利用した場合の殺傷能力の高さを引き上げることにもなった。

スカルフェイスの抱く計画とは『全少数民族の独立』であり、 彼が真に欲したのはマイナー言語を最も侵略する覇権言語である”英語”をこの世から消し去る『英語株』であった(詳しくは『スカルフェイス』の頁を参照)。 スカルフェイスは、少数民族を解放しうる改造型声帯虫の英語株を『民族解放虫』と称した。

抗策

スカルフェイスの強要により 声帯虫を生物兵器として改造してしまったコードトーカーは、 人体からの排除が困難な声帯虫に対して ”ボルバキア”と呼ばれる虫類に寄生する細菌を用いた対抗手段を用意した。 一般的にボルバキアは虫の細胞における”細胞質(細胞核以外の部分)”に入り込むが、 宿主の子孫にも自分が引き継がれるように生殖細胞に棲む。 しかし、メスの卵子と異なりオスの精子には細胞質がないため、主にメスの卵子に棲むこととなる。 この時ボルバキアが繁栄するために最も良い条件とは、 宿主の虫が”一夫多妻制”でなおかつメスの数がオスよりも圧倒的に多いことである。 そのため、ある種のボルバキアは一夫多妻制の虫にのみ寄生し、オスに寄生した場合にはそのオスを『メス化させる』能力を獲得したのだった。 そこでコードトーカーは 本来”一夫一妻制”であるため宿主として選ばれないはずの声帯虫にも棲みつくようにこの種のボルバキアを改造した。 そうすることで、人間の声帯において1体1のつがいとなった声帯虫は両方ともがメスとなってしまうため 交尾に至ることができず、宿主の肺を食らう幼生たちを産み落とすことができなくなるのだった。

MGSV:TPPにおいて、 スカルフェイスと抗争したダイアモンド・ドッグズは 隊員たちの間で”コンゴ語(キコンゴ)株”の声帯虫が蔓延し、多くの仲間を失うという悲劇に見舞われるが、 コードトーカーの協力によって先述のボルバキアを用いた対抗策が施され、やがて被害は食い止められた。 しかし、すでに発症してしまった人間の生命を救う方法は見つかっていない。 またボルバキアによって発症を防いだ場合宿主にも影響が及んでしまい、 虫と違って性転換に至ることはないが、その人間は声帯虫の脅威から逃れることと引き換えに子を遺せなくなるのだった。 詳しい原因は判明していないが、コードトーカーは これも声帯虫が人間と親しい存在であることに起因しているのではないかという考えを語った。

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イファーによる復元と研究

声帯虫はスカルフェイスがその存在を知る以前から、 サイファーによる研究対象とされていた。 かつてサイファーは声帯虫に寄生された大昔のヒトの遺体を永久凍土から発掘することで、現代ではすでに絶滅していた声帯虫のDNAの遺伝子情報を入手した。 またその遺伝子情報から、中国において発見された新種の寄生虫が声帯虫と同じ祖先を持つ虫であることが推測された。 そして1975年、サイファーはその新種の寄生虫にそれまで辿った進化の逆をなぞらせる”逆行進化”を起こさせることで、声帯虫を現代の地球へと蘇らせたのだった。 この逆行進化には非常に高度な遺伝子技術が必要とされ、 サイファーの構成員である優秀な遺伝子学者”クラーク”の手によって成し遂げられたとされる。

サイファーによる声帯虫の研究は、一時推進されていた『民族浄化虫計画』と呼ばれる、 特定の言語を話す人間を殺害する生物兵器を作り上げるための計画の一環であったが、 計画は完成を見ることなく破棄され、最終的に声帯虫の復元はサイファーにとって 遺伝子技術を発展させるための逆行進化の実験サンプルに留まった。 これが後に反乱因子となっていたスカルフェイスの目に止まり、独断で利用されることになるのだった。

ちなみに、MGSV:TPPのカセットテープ『コードトーカーとその研究・3』における コードトーカーの話によると、 声帯虫の存在自体はサイファーによる研究よりも更に以前に”ある財団”により確認されていたという。 その財団は1964年の『スネークイーター作戦』で死亡したコブラ部隊の隊員”ジ・エンド”の遺体を回収し研究していたとも話されており、 恐らく『賢者達』の管理する財団であると推測される。 やがて1970年に米国の賢者達が解体されると、その資本がサイファーに引き継がれたのだと思われる。

類との関わり

もともと声帯虫はヒトに寄生しても少しの栄養をかすめ取るだけで、大きな害を与えるような虫ではなかった。 むしろヒトが言葉を話せるようになったのは彼らのおかげであり、いわば”共生”ともいえる関係を持っていた。 MGSV:TPPのカセットテープ『コードトーカーとその研究・4』では コードトーカーによる、 太古の人類と声帯虫の関わりに関する話を聞くことができる。

かつて声帯虫は地球環境の変化に伴い様々な生物を宿主としてきたのだが、 最終的に彼らはヒトの”喉頭”に寄生する生物となった(詳細は『起源と進化』の項目を参照)。 その頃、ヒトはまだ言葉を持っていなかった。 当時の声帯虫はオスとメスでそれぞれヒトの男性と女性に1匹ずつ寄生するという特徴を持っていた。 オスは交尾のためにメスを”声”によって誘うのだが、他の生物と異なり 声帯虫は宿主であるヒトを操ってその声を発していたのだった。 魅力的な音声を検知したメスは自分の宿主の思考、ひいては”恋心”を操り、 宿主同士に肉体関係を持たせることで唾液を伝ってオスのもとへと到達し、交尾に至っていた。 コードトーカーはこの方法について、”匂い”を用いることで 宿主の本能を誘導していたのではないかという見解を示している。 この声帯虫の求愛行動は、他の生物の類にもれず世代を経るごとにエスカレートした。 求愛音声にさらに複雑なパターンをもたらすため、声帯虫は宿主であるヒトの発声器官を変化させ始め、 またそれに加えて高度な周波数変化を操るための脳機能を備えさせるまでに至った。 声帯虫が繁栄するための活動のために、人類は『言葉』を獲得したのだった。 さらにこの当時、地球ではとある”レトロウイルス”が流行しており、 そのウイルスは声帯虫のDNAにおける『発声機能遺伝子』部分を取り出し、ヒトの生殖細胞に逆転写したのだった (簡単な言葉で言うとレトロウイルスは遺伝子そのものが浮遊しているような存在であるが、 生物の細胞内に忍び込み遺伝子を取り出したり逆に遺伝子を合成したりする)。 これによってヒトは自分の”意志”で言葉を自由に操るようになったため、 声帯虫は交尾の機会を失い、やがて絶滅したのだった。 以上のように、声帯虫は元来人間にとても親しい存在であることから 現代に蘇った声帯虫に対して人間の免疫系が反応することはなく、 無理に声帯虫を駆除しようとするならば人体そのものを傷つけてしまうことになるのだった。

ちなみに、声帯虫は太古の昔から幾度となく進化によって生き延びてきたが、 先述の通り最終的に彼らを絶滅に追い込んだのは人類であり、 声帯虫を生物兵器として利用したスカルフェイスは、 声帯虫には人類に対する”報復心”が宿っていると語った。

源と進化

MGSV:TPPのカセットテープ『コードトーカーとその研究・4』では コードトーカーが研究して得た声帯虫の起源に関する知識の話を聞くことができ、 彼らが人類に寄生するようになるまでに辿った進化の過程を知ることができる。 その内容はおおよそ以下の通りである。

声帯虫の起源はおよそ3億年前(ペルム紀)にまで遡る。 当時の声帯虫の先祖は寄生虫ではなく、捕食性の独立栄養生物であったとされる。 やがてペルム紀の終わりに、全生物種の9割以上が絶滅したと言われる環境の急激な変化が地球を襲う。 特に声帯虫の先祖にとって驚異だったのは酸素濃度の低下であった。 これを受けて彼らは他の動物の呼吸器に寄生する種に分化した。 寄生生物となることで酸素消費量を抑え、また吸気との接触を確保することが目的であった。 分化した様々な系統の中において、特に成功したのは当時隆盛しつつあった爬虫類に寄生した一派であった。 やがて爬虫類は三畳紀を迎えて恐竜に進化。彼らは恐竜と共に繁栄した。 恐竜は進化によって低酸素状態により適応する特殊な呼吸器官”気嚢”を獲得し、これも声帯虫の先祖が繁栄するための手助けとなった。

やがて三畳紀の終わりに再び地球環境の急激な変化を迎えると、 声帯虫の先祖は生存戦略として、遺伝子の多様性を確保するための進化を遂げる。 彼らはそれ以前、同じ宿主に雌雄がともに感染する寄生虫であったのだが、 自分とは異なる宿主に寄生した異性と交尾する種が分化したのだった。 そしてその一派は、寄生先を”声帯”に変更し、 異性と出会う機会を増やすために宿主の”声”を利用するようになった。 これにより”声帯虫”が誕生した。 声帯虫は恐竜の咽頭を発達させ、それを使って高度な求愛音波を発生させるようになる。

次に声帯虫を襲った危機は、地球への隕石激突による白亜紀末の恐竜絶滅であった。 そこで声帯虫が次に宿主として選んだのが鳥類であった。 だが高空では空気が薄いため、低地に住む鳥を寄生先とした。 恐竜のときと同じく声帯虫は鳥の咽頭を発達させ、鳥に”さえずり”を獲得させた。 この説明の際、コードトーカーはそれを裏付ける話として 鳥の中でもさえずりを得意とする”鳴禽(めいきん)”類において ヒトと同じ”FoxP2(フォックス・ピーツー)”と呼ばれる遺伝子の活性化が見られることを話題としている。 これは現実でも確認されている事実であり、FoxP2は言語能力の発達に関連があるとされている遺伝子である。

やがて新生代を迎えると、地球の酸素濃度は回復し哺乳類の進化と大型化が進んだ。 そこで声帯虫が鳥類の次に寄生先として選んだのが人類(ヒト)であった。 人類は直立二足歩行を行っていることから、”声”の種類を多様化させるための共鳴腔を大きく確保できることが理由であったとされる。 一時期、声帯虫は中間宿主を鳥、終宿主をヒトとする寄生虫であったが、最終的にはヒトにだけ寄生する虫に進化したのであった。 その後については『人類との関わり』の項目を参照。

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異型の出現

MGSV:TPPの第二章において、 ダイアモンド・ドッグズのマザーベースは一度制圧したはずの声帯虫が再発生するという事態に見舞われる。 同作のEpisode43『死してなおも輝く』において、プレイヤー=ヴェノム・スネークは 事態を鎮圧するため、感染が発生した隔離プラットフォームの実験棟に赴くことになる。

カセットテープ『実験棟内での真相・2』におけるコードトーカーの話によると、 再発生はかつて改造型声帯虫が寄生し発症前にボルバキアによる対抗策が施された隊員たちの喉においてであり、 ボルバキアと声帯虫自体の双方で発生した”突然変異”が原因であった。

まずボルバキアの変異とは、宿主(=声帯虫)に”単為生殖”を起こさせる性質を得たことであった。 単為生殖とは交尾を経ずにメスだけで産卵する能力であり、 一般的にボルバキアの中には自らに感染した宿主のクローンを爆発的に増やすためにこの単為生殖を引き起こさせる性質を持った種が存在する。 当然、声帯虫への対抗策としてコードトーカーが持ち込んだボルバキアは この性質を持っていない種であったのだが、突然変異によってそれを身に付けてしまったのだった。 これにより、声帯虫は産卵にあたって交尾を必要としなくなったため、 もともと声帯虫の産卵を防ぐ役割を担っていたボルバキアは、逆に無制限に声帯虫を増殖させる原因になってしまったのだった。 ちなみにこの変異型ボルバキアの影響を受けた声帯虫は、交尾の必要がなくなったためか、宿主(=人間)が喋らずとも発症するようになったとされる。

次に、声帯虫自体に起きた変異とは、自らの寄生先を移動範囲の広い鳥類へと移すため、 宿主(=人間)の身体を鳥に食べさせるよう誘導する能力を得たことであった。 具体的には、宿主の脳に何らか影響を与え、『上へ、外へ』と、鳥に見つかりやすい場所へ行きたくなる衝動を起こさせる能力である。 実験棟内でヴェノム・スネークが出会った研究員は感染で命を落とす前に音声記録を遺しており、 その中で彼は、意識ははっきりとしていて外へ出てはならないことを頭で分かっていながらも 屋上へと上がりたいという強い衝動を抑えることが出来ず、『階段を一歩上る度、歓喜に胸が高鳴った』と語っている。 コードトーカーは同様に宿主を操る寄生虫の例として、 ハリガネムシがカマキリを水へ飛び込み自殺させる例、トキソプラズマ原虫が鼠から猫に対する恐怖心を奪い去る例を挙げこれを説明するが、 オセロットは意志のある人間も同じように操られることなど信じられないという様子を見せる。 するとコードトーカーは、人間の感情や意志は脳内物質のバランスによって簡単に左右されるものであると返し、 先述のトキソプラズマ原虫が人間に感染した際には、その感染者が非感染者に比べて”無鉄砲”だとする説も提示した。 また、声帯虫は鳥を惹き寄せるために熟れた果実のような甘い匂いの分泌液を発する能力も得ていた。 実験棟内に潜入したヴェノム・スネークは、感染を防ぐために装着していたマスク越しにもその匂いが分かると話している。 ちなみに、声帯虫の先祖はかつて鳥を中間宿主とする虫であり(詳細は『起源と進化』の項目を参照)、 コードトーカーは再びこの変異型が鳥を中間宿主としたことについて『先祖返り』と表現している。 また詳細は不明だが、劇中では感染者が凶暴化してゾンビのように非感染者を襲う様子も見られた。

先述の研究員は、変異型の感染者は咽頭部に高い熱を持つという特性を発見し、 その温度帯にだけ高感度で感応するように調整した暗視ゴーグル(NVG)によって感染者を見分ける方法も遺していた。 だがすでに感染してしまった者を救う方法はなく、 プレイヤー=ヴェノム・スネークは感染した仲間たちを自らの手で殺害するという業を背負うことになる。 不幸中の幸いとして、彼らダイアモンド・ドッグズの手によってこの変異型声帯虫は マザーベース内において完全に抹殺され、鳥の手によって世界中に運ばれるという危機は防がれた。

その後、オセロットらの調査によってボルバキアと声帯虫の突然変異の原因になったと思われるものが発見される。 その内容についてはカセットテープ『ヒューイ事情聴取・5』にて語られている。 すでに喉に排除不可能な声帯虫が寄生しボルバキアで発症を抑えていた隊員たちは、 ”X線”を用いた検査機によって定期的に喉に寄生した生物の状態を計測していた。 だが、先述の事件が発生した後に検査機を調べてみると、X線とは別に”β線”も放射されていたことが判明した。 β線はX線よりもはるかにDNAへの影響が大きいこと、本来検査には必要のないものであることから、 オセロットはこれが突然変異を誘発されるために意図的に仕込まれたものであると推測した。 検査機にあとから追加した機能であるという形跡も見つかっていた。 そして、その検査機の導入を決定し検品を行っていたのは、9年前にスカルフェイスに加担したという 疑惑がかかっていたヒューイエメリッヒ)であった。 これは最後まで疑惑の域を出なかったが、後に彼がマザーベースを追放される一因となった。

ちなみに感染者の見分け方を発見した研究員は最後まで虫による衝動に抗い、死に際にヴェノム・スネークらに対して 『私は勝ちました。カタツムリじゃない』という言葉を遺している。 カセットテープ『実験棟内の真相・2』におけるコードトーカーの話によると、 彼が話した”カタツムリ”というのは、変異型声帯虫に似た特性を示す”ロイコクロリディウム”という 現実にも存在する寄生虫を例に取ったものだとされる。 ロイコクロリディウムはカタツムリを中間宿主とする寄生虫であり、終宿主である鳥類に寄生するためにカタツムリを利用する。 ロイコクロリディウムは宿主であるカタツムリの触覚へと入り込み、それを肥大化させる。 異物に侵入されたカタツムリは触覚を激しく動かすのだが、ロイコクロリディウムにとってはこれが狙いであり、 肥大化した触覚を鳥類の好物であるイモムシに擬態させているのだった。 これによりカタツムリごと鳥に食べさせることで、自らは鳥の体内に入り込むのである。 さらに、ロイコクロリディウムは本来薄暗い場所を好むカタツムリを、 逆に鳥に見つかりやすい明るい場所へ行きたがるようにする性質も持っている。

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