ラットパトロール・チーム01(Rat Patrol Team 01)は、メタルギアの正史シリーズに登場する アメリカ陸軍の特殊部隊。所属は陸軍の『犯罪捜査司令部(通称”CID”)』。 米資本の各民間軍事請負企業(PMC)の登録兵士に紛れ込み、その内情の査察と治安維持を実施するための部隊として2010年代前半に活動した。 隊長の”メリル・シルバーバーグ”を筆頭に、 ”エド”、”ジョナサン”、”ジョニー(アキバ)”の計4名の米軍兵士で構成される。 ”ゼロイチ部隊”の略称でも呼ばれる。 登場作品は『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(2008年発売/以下、MGS4)』。
2010年代に入ってから米政府の積極的な働きかけによって 世界中で軍事力のPMC依存が急速に進むと、 米政府は各PMCへの監査機関を設けるようになり、ラットパトロール・チーム01もその一つとしてCIDの管轄下に創設された。 PMCの軍事行動は『SOP(ソップ)』と呼ばれる ナノマシンを用いた戦場管理システムによって統制されてはいたが、 現地では登録兵士の素行の乱れなどが目立ったため、専門機関がシステムのバックアップを担い、その治安維持に努めた。
2014年、ARSOC(米陸軍特殊作戦コマンド)が、大手PMCのマザーカンパニー『アウターヘブン』の統括者である ”リキッド・オセロット”が米国への武装蜂起を企てているという情報を入手すると、 ラットパトロール・チーム01はアウターヘブン配下の各PMCに潜伏しながら彼を追って世界各地を巡り、諜報活動に従事した。 またその中で、リキッドの暗殺任務を課せられた元米軍兵士 ”オールド・スネーク(MGS4のプレイヤーキャラクター)”と共闘した。 リキッドが対立していたのは米政府を影で操る闇の組織『愛国者達』であり、 ゼロイチ部隊のメンバー達はその存在を認知していなかったが、無意識化で愛国者達の手先として武装蜂起阻止のため奔走していた。 MGS4のラストでは、部隊名の英語表記の略称である”RAT PT 01”を並び替えると”PATR10T=愛国者”になるという仕掛けが明かされている。 しかし、事件の裏では愛国者達の抹殺を画策する”リボルバー・オセロット”が暗躍しており、 最終的にはゼロイチ部隊らによる活躍も愛国者達の終焉に一役買うという結末を迎えた。
愛国者達の終焉と共にSOPシステムが崩壊したことで 世界におけるPMCの活動も縮小したため、監査機関も解体されたなどが推測されるが、 事件後の本部隊の動向については劇中で語られていない。