Javascriptに対応した環境でのみ閲覧が可能です。 弾道メタルギア - 用語事典 - メタルギアコンベンション
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道メタルギア

最終更新日:2021-08-30

弾道メタルギア(Intercontinental Ballistic Metal Gear/略称”ICBMG”)は、メタルギアの正史シリーズに登場する米国製の核攻撃システムで、 兵器シリーズ『メタルギア』の一種。 ”大陸間弾道ミサイル(ICBM)”によって ”核搭載戦車”を敵地上空まで運搬、その後地上にパラシュート降下した戦車本体が 複数基の小型核ミサイルによって攻撃を行う。 個別誘導複数核弾頭『MIRV(マーヴ)』の設計思想を元にしている。 戦車部の同型試作機として『メタルギアRAXA』が存在する。 開発者は、ソ連における宇宙ロケット開発の権威であり、 世界初の核搭載戦車『シャゴホッド』の開発者でもある”ニコライ・ステパノヴィッチ・ソコロフ”。

1970年のサンヒエロニモ半島事件において、 テロリストの手によってこの弾道メタルギアが米国を攻撃目標として発射されてしまうが、 事態を鎮圧すべく現地で奔走していた兵士”ビッグボス”と彼の仲間たちにより 発射直前に弾頭の接続部が破壊されたことで核攻撃は回避された。


本情報

名前 弾道メタルギア(Intercontinental Ballistic Metal Gear)
別名 ICBMG
通常装備/装甲 後項『戦車本体の性能』を参照
核装備
  1. 大陸間弾道ミサイル(ICBM/戦車運搬手段)
  2. 小型核ミサイル(戦車本体に複数基搭載)
乗員 1名
所属組織 米国防総省(米軍)
開発者 ニコライ・ステパノヴィッチ・ソコロフ
主な登場作品 メタルギアソリッド ポータブル・オプス

コンセプト

『弾道メタルギア』は戦車単体ではなく、 段階的なシーケンス(後述)の一環として核搭載戦車を用いる特殊な核攻撃システム全体を指す。 戦車単体を指す場合には、単に『メタルギア』の呼称が用いられる。 メタルギアという名前を冠している理由については後項『名前について』を参照。

弾道メタルギアはその名の通り”弾道ミサイル”を用いる核攻撃システムであり、 基本的には”核ミサイル”と呼べるような形態を取っているが、 ミサイルの弾頭部に直接核弾頭を取り付けるのではなく”核搭載戦車”を取り付けて打ち上げ、 やがて敵地へと降り立った戦車が自身に搭載されている多量の”小型核ミサイル”を発射するという特殊なシステムである (詳しいシーケンスは後項『核攻撃シーケンス』を参照)。 つまり一段階目の弾道ミサイルは核搭載戦車の運搬手段である。

このシステムは、一基の弾道ミサイルの弾頭部に複数の核弾頭を搭載し それぞれの核弾頭が個別の目標を攻撃する”MIRV(マーヴ)”という核攻撃システムの設計思想を元にしている。 MPOの劇中で、メタルギアの世界においては 弾道メタルギアが開発された1970年当時、すでに米国がMIRVを実用化していると語られている (現実では2021年現在、5ヶ国がこのMIRVを実戦配備している)。 弾道メタルギアの開発者であるソコロフは、MIRVの”欠点”として 『命中精度の問題』、『配備コストの問題』、『一度発射してしまうとコントロールが不可能という問題』の3点を挙げ、 弾道メタルギアがこれら全ての欠点を補うべく開発されたものだと語っている。

なお、このシステムで使用される核搭載戦車本体の性能評価用試作機として『メタルギアRAXA』が登場しているが、 劇中で実際にミサイルに取り付けられた核搭載戦車単体を指す名称は語られていない。

核攻撃シーケンス

まず弾頭部に核搭載戦車を搭載した弾道ミサイルの打ち上げを行う。 ミサイルは固定ロケットモーターによって大気圏外まで飛翔し、 やがて攻撃目標地点の上空に到達すると、大気圏内への再突入を開始する。 その後、高度3000フィートまで降下した時点で戦車本体は切り離される。 戦車は地上にパラシュート降下を行い、地表に到達すると自身に搭載された多数の小型核弾頭を射出する。 ミサイル、戦車本体それぞれの性能については 後項『弾道ミサイルの性能』、『戦車本体の性能』をそれぞれ参照。

弾道ミサイルの性能

本システムで使用される弾道ミサイルは、長距離を航行できる”大陸間弾道ミサイル(ICBM)”相当の性能を持ち、 MPOの劇中ではシステムが『大陸間弾道メタルギア』とも呼ばれている。 同じく劇中で、サンヒエロニモ半島(コロンビア沿岸)からソ連本土への攻撃が可能であることが語られている。 開発者のソコロフが、高重量な戦車を運搬するために アポロ月着陸船の打ち上げに使ったサターンロケットのような強力なブースターを使用している、といった発言をしているため、 ミサイルも既存品ではなく戦車本体と共に独自に開発されたものであると思われる。

戦車本体の性能

本システムで使用される核搭載戦車は 多数の核弾頭を搭載した”移動型の核発射砲台”であり、 開発者のソコロフによれば 『あらゆる地形を走破する移動機構』、『核発射にあたり支援を必要とせず、単独で敵国を制圧する通常武装』という2点が 開発コンセプトだとされる。 MPOのゲームプレイシーンでは 戦車部の同型試作機『メタルギアRAXA』のみが登場しているため、 以下の情報は主に劇中でのRAXAの外見・動作に基づいて記載する。

移動機構

移動は、本体の左右に大きく伸びた2つの翼のような機構にそれぞれ搭載された ”ロケットブースター”の噴射によって行う。 基本は下方向への噴射で得た浮力によって低空で静止する”ホバリング”を行い、 その状態から同じくロケット噴射で得た推力によって水平方向へ移動する (MPOのボス戦では、RAXAが移動時に両翼の角度調整を行っている様子が確認できる)。 自立は、本体下部に搭載された4本の脚部(足)によって行う。 脚部はそれぞれが伸縮機構を持っており、これによって様々な地形への対応を実現していると推測される。 この移動・立地機構は本体の外見も含め、全体的に”アポロ月着陸船”のような宇宙船を彷彿とさせ、 かつてのシャゴホッドと同じく、 元は宇宙ロケット開発の第一人者であるソコロフの 得意とする技術が活かされていることが分かる。

通常装備/装甲

同型試作機のRAXAは通常装備として ”ガトリングガン(1門)”と”誘導ミサイル(8基)”を搭載しているが[]MPOの劇中でプレイヤーキャラクターの”ネイキッド・スネーク”が 弾道メタルギアを輸送した船のコンテナ内に残置されていた予備部品を発見し、 それが『無反動砲(対戦車ミサイル)用のHEAT弾』や『M1919(重機関銃)の予備銃身』であることを報告していることから、 実際の弾道メタルギアで使用された戦車部は装備がRAXAと異なっている可能性もある。

また、RAXAの装甲は”アルミ合金”であるが[]、 先述のスネークの報告では予備部品が『厚さ5インチ近くの防弾鋼板』とされており、 これについても両者が同一のものであるのかなど詳細は不明である。 MPOの劇中では『通常戦車以上の装甲を持つ』と語られている。 弾道ミサイルに搭載して打ち上げることを考えれば、軽量化のためにアルミを使用することは理にかなっている。

操縦機構

戦車の操縦については、RAXAを見る限り 有人操作用のコックピット(1人乗り)が設けられていることが分かるが、 実際に弾道メタルギアとして敵地へ打ち込んだ際にどう制御するのかについては劇中で触れられていない。 前項『コンセプト』に記載している通り 『一度発射してしまうとコントロールが不可能という問題』を解決していると語られていることと、 人が搭乗した戦車をICBMで打ち上げることは常識的に考えづらいことから、 何らかの遠隔制御機構、あるいは自律制御機構を持っていると推測される。

核発射機構

戦車部からの核の発射は”小型核ミサイル”によって行う。 ミサイルの搭載箇所や航続距離などといった詳細は不明だが、 ミサイルは多数搭載されているとされ、 MPOの劇中では『ソ連の主要都市すべてを一度に攻撃できる』と語られている。

名前について

世界初の『メタルギア』

弾道メタルギア/メタルギアRAXAは、 正史シリーズで描かれる世界における 歴史上で初めて『メタルギア』の名を冠し、実用化された兵器である。 メタルギアは1960年代にソ連の科学者”グラーニン”によって ”核搭載二足歩行戦車”として提唱された新しい核攻撃システムのコンセプトであるが、 弾道メタルギアでは二足歩行は実現されていない。 これについて、本機の開発者である”ソコロフ”が かつてソ連でグラーニンと近い境遇の中で兵器開発に身を投じていたことから 彼の研究についても認知しており、 後に米国で自身が開発することになった新型核兵器に 『脚を持つ戦車』というコンセプトと、その名前を流用したという経緯がある。

前項『移動機構』に記している通り 本機の移動手段は厳密には”飛行”に近いのだが、自立に脚部(足)を用いており、 MPOの劇中でも”歩く戦車”という言葉が使われていることから、 ソコロフは自身の得意とするロケット技術を軸としながらも グラーニンの構想にアプローチしようとしていたことが伺える。 そのため弾道メタルギア/メタルギアRAXAは、メタルギアという技術の黎明期に誕生した いわば”ソコロフメタルギア”とでも呼べるような兵器となっている。 ちなみに、後の時代でグラーニンが構想した通りのコンセプトを 初めて実現した米国・CIAの兵器『ピースウォーカー』はメタルギアの名を冠していない。 コンセプトを実現し、尚且メタルギアの名も冠した初の兵器は 国境なき軍隊によって開発された『メタルギアZEKE』である。

ソコロフメタルギアという名前まで流用した理由は憶測の域を出ないが、 かつて同じ祖国における兵器開発で肩を並べたグラーニンが、 ソコロフにとっても仇である”ヴォルギン”の手によって殺害され、 自身の手で歩行技術を実現することなくこの世を去ってしまったことに対する追悼の念などもあったのかもしれない。

『ICBMG』

本兵器はMPOの日本語版ソフトにおいては 『弾道メタルギア』あるいは単に『メタルギア』と呼称されるが、 英語版ソフトでは『大陸間弾道ミサイル(Intercontinental Ballistic Missile)』の略称”ICBM”と 『メタルギア(Metal Gear)』の略称”MG”を組み合わせた”ICBMG”の名称で呼ばれる場面があり、 英語圏のファンの間ではこの呼び名が浸透している。 なお、この名前はMPOのオリジナル・サウンドトラックにも収録されている 劇中BGMの曲名としても使用されている。

注意:このページは作成が完了していません(2021-08-29 現在)。 不足している情報について、今後更新予定です。

考・脚注

メタルギアRAXAの装甲、通常装備の出典


PS3ソフト『メタルギアソリッド4 データベース(2008年配信)』の 事典モード『メタルギアRAXA』の項目より。搭載数はゲーム中のグラフィックにて確認。

更新情報

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  1. MGS2 ストーリー攻略ガイド』の”07: アーセナルギア潜入まで”を公開しました。
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2023-08-08
  1. まだ作成中ですが、MGS3のマップ付き攻略『MGS3 ストーリー攻略ガイド』および”各種情報ページ”を作成したところまで公開しました。現在、”ザ・フィアー戦”まで対応しています。
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2023-06-22
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