らりるれろ(La-li-lu-le-lo[注])は、メタルギアの正史シリーズに登場する隠語。 20世紀の終わりから数十年に渡ってアメリカ合衆国を影で支配した闇の組織『愛国者達』が S3(エススリー)やSOP(ソップ)といったシステムに代表される情報統制体系の中で 世間に対して自身の存在を隠すためにこの隠語を使用した。 先述のシステムにはナノマシン技術が用いられており、 システム管理下にある米国の政府関係者や軍関係者たちは、体内に流れるナノマシンによって 『愛国者達』と発言しようとしても無意識に『らりるれろ』と発言してしまう。 愛国者達が初めて登場する『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ(2001年発売/以下、MGS2)』にて この言葉も初めて登場。 同作より後の時代を描いた『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(2008年発売/以下、MGS4)』にも登場する。
MGS2、MGS4よりも過去の時代を描いた『メタルギアソリッド3 スネークイーター(2004年発売)』においても、 顔を知らないスパイ同士がお互いを確認するための合言葉として『愛国者は?』『らりるれろ』というやり取りが用いられるシーンがある。 その合言葉が用いられた米国・CIAによるミッション『スネークイーター作戦』の指揮官である”ゼロ”は 後に愛国者達の前身となる諜報機関『サイファー』を創設した人物であるため、 これが後の隠語に繋がった可能性が高い (当然、前作であるMGS2を知るユーザーに対するファンサービスという意味合いもあると思われる)。 また、『メタルギアソリッドV ファントムペイン(2015年発売)』でも Episode2『ダイアモンドの犬』にてマザーベースの甲板にいる”オセロット”に麻酔銃で攻撃すると 『らりるれろ……らりるれろ……!』と発言するネタ要素が仕込まれている。
ちなみに、先述したナノマシンによる言語統制について、 公式には『愛国者達と発音できない』という情報しか明示されていないが、 愛国者達の存在を知らない人物がその単語を発音できないことを不審に思わないはずはないため、 他人が発音した、あるいは自分が発音した愛国者達という言葉もらりるれろと聞こえてしまうのだと思われる。 現に、MGS4においてプレイヤーキャラクターの”オールド・スネーク”が 『愛国者達』と発言した際に、それを聞いた米軍兵士”メリル・シルバーバーグ”が 『らりるれろ? らりるれろって何の事?』と返すシーンがあるが、自身が意図した言葉を発音できないことを不審に思っているような様子は一切なかった。 一方、MGS2では愛国者達の存在を知っている人物が発音するシーンしか描かれていなかった (スコット・ドルフやリチャード・エイムズなど)。