2000年代のはじめ(ゼロ年代)に遺伝子工学の権威であるナオミ・ハンターが 米国防総省(ペンタゴン)の命令で開発した殺人レトロウイルス。 このウイルスにはターゲットとして特定の人間の遺伝子情報=塩基配列を設定することができ、 その対象者が吸引した場合にDNAの塩基配列を認識し、心臓発作を起こさせ死に至らしめるという恐るべきウイルスである。 なお、対象者以外が吸引しても何の効果も現れない。 また、ひとつのウイルスにつき対象者は複数設定が可能である。
2005年のシャドーモセス島事件の際、 テロリストによって奪われた核兵器メタルギアREXを無傷で回収するため 国防総省(ペンタゴン)は当時FOXHOUNDのメディカルスタッフであった ナオミ・ハンターを利用し、 テロリストや事件の関係者たちをターゲットとしたFOXDIEをソリッド・スネークへと注入させ、 シャドーモセス島へウイルスの運び屋として送り込んだ。 これによりテロの首謀者であるリキッド・スネークをはじめとする一部のターゲットたちは ウイルスによる発作を起こし、死亡した。
シャドーモセス島事件以降も、アメリカ政府(愛国者達)は このウイルスを暗殺のために使用した。 2014年の事件中(ガンズ・オブ・ザ・パトリオット)、愛国者達の存在を脅かすオセロット、 EVA(エヴァ)、ビッグボスを 殺害するために、手先であるドレビンを利用して 再びソリッド・スネークの身体に新型のFOXDIEを仕込ませた。 結果としてターゲットの3人はFOXDIEで死亡することになるが、それは愛国者達が消滅したあとのことだった。
また同事件中、スネークはかつてシャドーモセス島事件で注入され 今なお身体の中に残っている旧型のFOXDIEが変異を起こし、あと3ヶ月もすればターゲット以外の人間も大量虐殺してしまう ウイルスとなり、彼の身体から散布されるようになってしまうという事実を突きつけられる。 そのため事件の収束後にスネークは自決を試みたが、 そこに現れたかつての上官ビッグボスから、 ドレビンにより注入された新型のFOXDIEのお陰で 変異を始めていた旧型は苗床を奪われ、滅びつつあることを知らされた。 皮肉なことに、ソリッド・スネークは殺人ウイルスを新たに身体に取り込んだことで 生きながらえることになったのである。