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2010年代、ゼロから『世界中の力を管理する』という意志を受け継いだ J.D.(ジョン・ドゥ)をはじめとする『愛国者達』のAIは 戦争をビジネスに変貌させることで大きな経済効果を生み出し、自らの糧にしようと目論んだ。 具体的には、民間軍事請負企業(PMC)の正式採用を各国に推進し、 各PMCにSOPと呼ばれる、ナノマシンを利用した戦闘効率化システム を導入することで戦場の情報管理を実現し、世界中のあらゆる紛争を"ビジネス"として行われる代理戦争へと移行させていったのである。 各PMCは他社と競争しながら『より合理的な戦闘』を金で売ることになった。 実際にその経済効果は莫大であり、石油に次ぐ新たな世界経済の柱へと成長した。
だがやがてSOPを始めとする愛国者達の戦場管理システムは 2014年にリキッド・オセロットが発動した計画 『ガンズ・オブ・ザ・パトリオット』によって消滅したため、戦争経済も衰退していったと思われる。
この民間の軍事組織によるビジネスモデルは1970年代~1980年代にマクドネル・ミラーが 行っていた傭兵ビジネスがその先駆けとなっており、かつてオセロットは いずれこれに愛国者達が目をつけ、世界に浸透していくことを予見していた。