メタルギアソリッド2 サブスタンス(METAL GEAR SOLID 2 SUBSTANCE)は、2002年にコナミから発売されたPlayStation 2用ゲームソフト。 前年に発売された『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ(以下、MGS2)』 に様々な仕様変更、新規要素の追加を行った拡張版。登場人物の音声が”英語音声のみ”となっている。 過去作の『VRトレーニング』を強化した『MISSIONS』や短編ストーリーを描く『スネークテイルズ』など、 独自のゲームプレイモードが多く盛り込まれている。 ゲーム本編のストーリーに変更はないため、MGS2と同様に シリーズで4作目の”小島秀夫監督作品”として数えられる。
なお、後に『メタルギアソリッド HDエディション(2011年発売)』に 本作の独自コンテンツが高解像度化、日本語音声化されて再収録されている。
タイトル | メタルギアソリッド2 サブスタンス(METAL GEAR SOLID 2 SUBSTANCE) |
開発元 | コナミコンピュータエンタテインメントジャパン |
発売元 | コナミ |
原作 | メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ(PlayStation2/2001年発売) |
ゲームデザイン | 小島秀夫(監督、プロデュース) |
脚本 |
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美術 | 新川洋司(キャラクター&メカニックデザイン) |
音楽 |
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ジャンル |
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プレイ人数 | 1人 |
プラットフォーム |
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発売日[注] |
Xbox[注]
PlayStation 2[注]
Windows(パッケージ)[注]
PlayStation 3、Xbox 360(HD EDITION)[注]
PlayStation Vita(HD EDITION)[注]
Windows(GOG.com)[注]
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対象年齢 | CERO:C(15才以上対象)[注] |
公式サイト | https://www.konami.com/mg/archive/mgs2_sub/(2021年現在) |
前作 | ザ・ドキュメント・オブ メタルギアソリッド2(2002年) |
次作 | メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス(2004年) |
2002年にPlayStation 2用として発売されたゲームソフトで、前年(2001年)に発売した 『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ(以下、MGS2)』に 様々な仕様変更、新規要素の追加を行った拡張版。登場人物の音声が”英語音声のみ”となっている。 『VRミッション』、『オルタナティブミッション』、 『スネークテイルズ』といった 独自のゲームプレイモードが多く収録されており、 MGS2をプレイ済みのユーザーにとってもプレイ価値の高い作品となっている。 それらの独自コンテンツにおいては、 プレイヤーキャラクターとして本編とは異なった姿のスネーク、雷電を操作できるのも特徴である。
ゲーム本編(ストーリーモード)のシナリオに変更はないため、実質的に(MGS2)と同様に シリーズで4作目の”小島秀夫監督作品(A HIDEO KOJIMA GAME)”としてカウントされる作品である。 公式のプロモーションにおいても2作がひとまとめに紹介されることが多い。
なお、後項で紹介している『メタルギアソリッド HDエディション』に 本作の独自コンテンツの多くが高解像度化、日本語音声化されて再収録されている。 またHD EDITIONに収録されたMGS2のゲーム本編も サブスタンスをベースとしているため、 後項『本編における変更点』で解説している各要素を引き継いでいる (ただしHD版では音声は日本語化されている)。
ストーリーや登場人物については『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』のページを参照。
本作におけるゲーム本編(ストーリーモード)は 『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ(2001年発売/以下、MGS2)』の ”英語音声”版になっており、その上でいくつかの変更が加えられている。
原作との主な違いは以下の通り。
MGS2から『ベーシックアクション』、『プリビアス・ストーリー』、 『アルバムモード』、『ドッグタグ閲覧モード』、『キャスティングシアター』、『ボスサバイバル』が引き継がれている。 概要はMGS2のページの『本編以外のコンテンツ』の項目を参照。
なお、上記のうち3つのモードで原作から内容が変更されている。 違いは以下の通り。
仮想空間で操作訓練を行うゲームモード(『VR MISSIONS』)。 過去のシリーズにもあった『VRトレーニング』と内容が近いが、 後項で紹介している『オルタナティブミッション』とともに 『MISSIONS』というコンテンツにまとめられているため、名称が変わっている。 ゲーム本編と同じく英語音声 (後に『メタルギアソリッド HDエディション(2011年発売)』で日本語音声化されている)。
プレイヤーキャラクターを選択可能。 はじめは本編と同じ”雷電”、”スネーク”のみだが、 達成度によって”忍者雷電”、”X雷電”、”プリスキン”、”タキシードスネーク”、”スネーク(MGS1)”も選択可能となる。 キャラクターによって難易度やBGMも変化する。
潜入に特化した『SNEAKING MODE』、武器の練習に特化した『WEAPON MODE』、 主観移動という特殊操作で目的を達成する『FIRST PERSON VIEW MODE』、 バリエーション豊かなステージでコミカルな”ネタ要素”も楽しめる『VARIETY MODE』を遊ぶことができる。 なお、『VARIETY MODE』は”雷電”、”スネーク”のそれぞれのキャラクターで 他のMODEのステージをすべてクリアすると選択できるようになる。
ゲーム本編に登場したステージで様々なミッションをこなすゲームモード(『ALTERNATIVE MISSIONS』)。 前項で紹介している『VRミッション』とともに 『MISSIONS』というコンテンツにまとめられている。ゲーム本編と同じく英語音声 (後に『メタルギアソリッド HDエディション(2011年発売)』で日本語音声化されている)。 プレイヤーキャラクターはVRミッションと共通となる。
仕掛けられた爆弾の解体を行う『BOMB DISPOSAL MODE』、 全ての敵兵の排除を目的とする『ELIMINATION MODE』、 全ての敵兵のホールドアップを目的とする『HOLD UP MODE』、 指定された写真を撮影する『PHOTOGRAPH MODE』を遊ぶことができる。 『PHOTOGRAPH MODE』は”雷電”、”スネーク”のそれぞれのキャラクターで 他のMODEのステージをすべてクリアすると選択できるようになり、 コミカルな”ネタ要素”が多く盛り込まれている。
”ソリッド・スネーク”を主人公(プレイヤーキャラクター)とする 5つの短編ストーリーに従ってミッションをこなしていくゲームモード(『SNAKE TALES』)。 ストーリーはテキストで進行し、それぞれ独立した、ゲーム本編とはパラレルな世界観になっている。 ゲームステージは、本編の”タンカー編”、”プラント編”双方の舞台や、 『VRミッション』で登場するステージが使用されている。 ゲーム本編と同じく英語音声 (後に『メタルギアソリッド HDエディション(2011年発売)』で日本語音声化されている)。
その他、詳細は『スネークテイルズ』のページを参照。
スケートボードに乗ったキャラクターを操作して様々なミッションをクリアしていく、 本編とは完全に操作方法が異なった独自のゲームモード(『SKATEBOARDING』)。 プレイヤーキャラクターは”スネーク”と”雷電”を選択可能。 ゲームステージは本編に登場した海上除染施設『ビッグシェル』をモチーフとしている。 本モード専用のBGMとして、MGS2のメインテーマのロック調アレンジバージョンが使用されている。
本モードはコナミのPlayStation 2用ゲームソフト『Evolution Skateboarding(2002年発売)』の ゲームシステムを採用した、コラボレーションミニゲームとなっている。 逆に、そちらの本家作品でも隠し要素としてスネークや雷電、ビッグシェルのステージが登場する他、 ”ゴルルコビッチ隊員”もプレイヤーキャラクターとして使用可能になっている。 そのため、ある意味サブスタンスに収録されたバージョンは本家の体験版とも言える。
本作は『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ(2001年発売/以下、MGS2)』の拡張版であるため、 他作品とのストーリー的な繋がりもMGS2と同様の扱い(いわゆる”正史シリーズ”)となる。 公式においても、ストーリーの繋がりを意識したプロモーションにおいては2作がひとまとめに紹介されることが多い。 ただし、前項『本編における変更点』に記している通り、 登場人物の音声が”英語音声”となっているため、 MGS2を未プレイの人がその代わりとして本作をプレイする場合には注意が必要。
本作のゲームソフトのバリエーションを紹介。 基本は日本国内版ソフトを紹介するが、海外でのみ発売されているソフトはその情報を掲載している。
日本ではPlayStation 2専用のゲームソフトとして発売された。
また、当時海外向けにのみ、Xbox版、PC(Windows)版も発売されている。 実際にはXbox版が一番最初に発売されたバージョンである。 ただし、前項『本編以外のコンテンツ』で紹介しているコンテンツのうち 『SKATEBOARDING』はPlayStation 2版にしか収録されていない。
プラットフォーム | Windows 98/2000/ME/XP |
メディア |
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発売日[注] |
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なお、日本ではPlayStation 2版しか発売していないため、 本ページで『オリジナル版』と記述する場合は基本的にPlayStation 2版を指すものとする。
廉価版という形でパッケージデザインを変えながら再発売されている。 以下、『オリジナル版』とゲーム本編のディスクの内容は同じため、 プラットフォームとメディアは省略する。
2011年から2012年にかけて複数のプラットフォーム向けに発売された 『メタルギアソリッド HDエディション』に収録されている 『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ(2001年発売)』のHD版は サブスタンスをベースに日本語音声化された作品となっている。 ただし、いくつか原作との差分もあるため注意(詳しくは作品ページを参照)。 また、本編以外のコンテンツも一部を除いて引き継がれている(後述)。
プラットフォーム |
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サブスタンスから引き継がれているコンテンツは 『VRミッション』、『オルタナティブミッション』、『スネークテイルズ』の3つ。 『スケートボード』だけは引き継がれていない。 このバージョンでは高解像度化されていることに加え、すべてゲーム本編と同様に日本語音声でプレイすることができる。 その他、詳細は『メタルギアソリッド HDエディション』のページを参照。
また、2013年にメタルギアシリーズの25周年を記念して発売された以下のセット商品にも HD EDITIONの『PlayStation 3版』が収録されている。
プラットフォーム | PlayStation 3 |
備考 | 単にゲームディスクが同梱されているのではなく、 複数の作品が同一ディスクにまとめられた独自の仕様になっている。 |
北米版は、情報サイト『Metacritic』の作品紹介ページより(2021-01-23現在)。 欧州版は目安として、ショッピングサイト『Amazon』の フランス向けサイトの商品ページより(2021-01-23現在)。
日本版は、公式サイト『メタルギアソリッドの真実』の 作品紹介ページより(2021-01-23現在)。 北米版は、情報サイト『Metacritic』の作品紹介ページより(2021-01-23現在)。 欧州版は目安として、ショッピングサイト『Amazon』の イギリス(UK)向けサイトの商品ページより(2021-01-23現在)。
北米版は、情報サイト『Metacritic』の作品紹介ページより(2021-01-23現在)。 欧州版は目安として、ショッピングサイト『Amazon』の イギリス(UK)向けサイトの商品ページより(2021-01-23現在)。
PlayStation 3版、Xbox 360版の発売日は 『メタルギアソリッド HDエディション』の発売日となる。 北米(北アメリカ)についてはアメリカ合衆国(US)における発売日、 欧州(ヨーロッパ)についてはイギリス(UK)における発売日をそれぞれ目安として記載している。
日本(JP)については 同作の公式サイトより(2021-01-15現在)。 アメリカ合衆国(US)、イギリス(UK)については ショッピングサイト『Amazon』の各国向けサイトの商品ページ( US、 UK)より(2021-01-15現在)。
PlayStation Vita版の発売日は 『メタルギアソリッド HDエディション』の『Vita版』の発売日となる。 北米(北アメリカ)についてはアメリカ合衆国(US)における発売日、 欧州(ヨーロッパ)についてはイギリス(UK)における発売日をそれぞれ目安として記載している。
日本(JP)については 同作の公式サイトより(2021-01-15現在)。 アメリカ合衆国(US)、イギリス(UK)については ショッピングサイト『Amazon』の各国向けサイトの商品ページ( US、 UK)より(2021-01-15現在)。
発売日はソニーの商品紹介ページより(2021-01-23現在)。 価格は、ショッピング情報サイト『価格.com』の商品紹介ページより(2021-01-23現在)。
発売日はソニーの商品紹介ページより(2021-01-23現在)。 価格は、ショッピング情報サイト『価格.com』の商品紹介ページより(2021-01-23現在)。
公式サイトの商品ページ(WaybackMachine)より(2021-01-23現在)。 なお、Webアーカイブではない元のページは日本国内からはアクセス不可となっている。