メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス(METAL GEAR SOLID THE TWIN SNAKES)は、2004年にコナミから発売されたニンテンドーゲームキューブ用ゲームソフトで、 ”メタルギアソリッド”シリーズの第1作目『メタルギアソリッド(1998年発売/以下、MGS1)』のリメイク作品。 コナミと、カナダのゲームメーカー”シリコンナイツ”の共同で開発が行われた。 MGS1のストーリーを元に、 その続編である『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ(2001年発売)』相当のグラフィック、システムで ゲームが再構築されている。 ストーリーパートにおいては、デモシーンの演出監督として映画監督の”北村龍平”氏が参加しており、 MGS1とテイストの違うオリジナリティの強い演出が特徴的となっている。 なお、登場人物の音声は”英語音声のみ”となっている。
タイトル | メタルギアソリッド ザ・ツインスネークス(METAL GEAR SOLID THE TWIN SNAKES) |
開発元 |
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発売元 | コナミ |
原作 | メタルギアソリッド(PlayStation/1998年発売) |
ゲームデザイン | 小島秀夫(プロデュース) |
脚本 |
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美術 | 新川洋司(キャラクター&メカニックデザイン) |
音楽 |
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ジャンル |
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プレイ人数 | 1人 |
プラットフォーム |
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発売日[注] |
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対象年齢 | CERO:15才以上対象[注] |
公式サイト | https://www.konami.com/games/jp/ja/products/mgstts/(2021年現在) |
前作 | メタルギアソリッド2 サブスタンス(2002年) |
次作 | メタルギアソリッド3 スネークイーター(2004年) |
2004年にニンテンドーゲームキューブ専用として発売されたゲームソフトで、 ”メタルギアソリッド”シリーズの第1作目である『メタルギアソリッド(1998年発売/以下、MGS1)』のリメイク作品。 MGS1を、 その続編である『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ(2001年発売/以下、MGS2)』相当のグラフィック、ゲームシステムで 再構築するということがコンセプトになっている。 開発は主にカナダのゲームメーカー(当時)である”シリコンナイツ”が担当しつつ、 原作に精通したコナミのスタッフが現場指揮、細部のチェックを行うという体制が取られた。 登場人物の音声は”英語音声のみ”となっており、英語版キャストによって音声の新規収録が行われた。BGMも一新されている。 なお、MGS1にあった『VRトレーニング』モードは削除されている。
グラフィック面では、単純にMGS2相当に表現が向上しているだけでなく、 ストーリーパートにおけるデモシーンの演出も大きく変更されている。 ”小島秀夫”氏と親交のある映画監督”北村龍平”氏がデモシーンの演出監督を担当しており、 彼の作家性が強く発揮され、ワイヤーアクション等を用いたダイナミックな演出が多く盛り込まれている。 また、エロティックを意識したカメラワークや、登場人物のコミカルな仕草なども特徴的である。
ゲームシステム面では、MGS2から導入された要素のほとんどが追加され、一新されている。 主なものとしては、『主観攻撃』、『ホールドアップ』、『ローリング』、『エルード』といった操作アクションの追加。 ホールドアップの追加に合わせ、敵兵からドッグタグを奪って収集する要素が追加されている(ただし収集しても特典はない)。 打撃攻撃の3段目のアクションもMGS2と同じく『ソバット(回転蹴り)』に変更されている。 また『麻酔銃(M9)』も追加され、敵を眠らせることが可能となり、ボスキャラクターにもスタミナゲージが追加されている (ただし、スタミナキルした場合にもシナリオに影響はない)。 ゲームステージの構成は基本的にMGS1を踏襲しているが、 中に入って身を隠せる『ロッカー』が追加され、 またハシゴが階段になっているなど部分的に変更されている箇所が存在する。 敵兵に発見された時の状態遷移もMGS2と同じシーケンスになっており(無線連絡を経てアラートモードに移行するなど)、 敵兵の行動パターンもAI強化によって増加している。
ストーリーや登場人物は原作を踏襲しているため、本ページでは省略する。 詳しくは『メタルギアソリッド』のページを参照。
ゲーム本編でプレイヤーが挑むミッションの事前説明『BRIEFING(ブリーフィング)』を鑑賞できるモード。 本編のデモシーンさながらに、 リアルタイムポリゴンデモとともに登場人物たちの会話をフルボイスで聴くことができる。 本編をプレイする前に鑑賞すると、より深くストーリーを理解することができる。
MGS1につながる過去2作品である 『メタルギア(1987年発売)』、 『メタルギア2 ソリッド・スネーク(1990年発売)』の ストーリーの概要を文章で読むことができるモード(『PREVIOUS OPERATIONS』)。
ゲーム本編でアイテム『カメラ』を使用して撮影し メモリーカードに保存した写真を閲覧できるモード。メニュー上の名前は『PHOTO ALBUM』。 写真に名前をつけたり、色彩を変更することも可能。
ちなみに、本作では特定の場所で写真撮影を行うと 開発スタッフの顔が映り込む『心霊写真』が撮れる仕掛けがあるのだが、 その心霊写真を本モードで閲覧すると『EXORCISE(厄払い)』というメニューによって 映り込んでいるスタッフの顔を取り除くことができる。
ゲーム本編で敵から奪って収集した『ドッグタグ(認識票)』を閲覧できるモード。 メニュー上の名前は『DOG TAG VIEWER』。 難易度ごとに登場するドッグタグが異なるため、閲覧メニューが分かれている。
ゲーム本編における全デモシーンを鑑賞できるモード(『DEMO THEATER』)。 メモリーカードに本編のクリアデータがある場合のみ選択することが可能。
ゲーム本編におけるボス戦を連続してプレイできるゲームモード(『BOSS SURVIVAL』)。 タイムアタック形式になっている。 メモリーカードに本編のクリアデータがある場合のみ選択することが可能。
本作は、正史シリーズの1つである『メタルギアソリッド(1998年発売/以下、MGS1)』のリメイク作品であり、 基本的には他作品とのストーリー的な繋がりもMGS1と同様の扱いとなる。 劇中のセリフもごくわずかに追加されたものがある以外、すべてMGS1と同じである。 だたし、前項『概要』に記している通り、 ストーリーを展開するデモシーンの演出、特に登場人物のキャラクター像、イメージに影響を与えるような部分で リメイクスタッフによるオリジナリティが強く現れており、また音声も”英語音声のみ”となっているため、 MGS1を未プレイの人がその代わりとして本作をプレイした場合には 他の正史シリーズ作品とのイメージのズレが発生する可能性があるため、注意が必要。
ちなみに、『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(2008年発売)』においては MGS1で描かれたストーリーを回想するデモシーンの中で 本作『ザ・ツインスネークス』のシーン(静止画)が使用されている場面がある。
日本国内では通常パッケージの他に、限定版のプレミアムパッケージも発売している。
ゲームソフトにゲーム機本体が同梱し、他にも様々な特典(後述)が付属している限定版。日本国内でのみ発売した。 以下、ゲームディスクの内容は『通常パッケージ』と同じであるため、 プラットフォームとメディアは省略する。
シルバーカラーでFOXHOUNDのロゴマークが入った特別仕様のニンテンドーゲームキューブ本体が同梱し、 さらに特典として『METAL GEAR スペシャルディスク(後述)』と、『METAL GEAR MEMORANDUM(ブックレット)』が付属している。 本編ゲームソフトの内容は『通常パッケージ』と同じだが、 パッケージがシルバーカラーの特別仕様になっている。
特典の『メタルギア スペシャルディスク』はニンテンドーゲームキューブ用のゲームソフトとなっており、 1987年に発売された『メタルギア(ファミコン版)』の移植版と 特典映像(ザ・ツインスネークスのトレイラー)が収録されている。 通常のソフトと同じ包装で専用のパッケージになっているためコレクション性が高く、 単体でも中古ショップ等に流通している。
プラットフォーム |
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メディア | 専用8cm光ディスク(1枚)[注] |