ジャクソン(Jackson)は、メタルギアの正史シリーズに登場する人物で、 米海軍・SEALsの特殊部隊『デッドセル』の初代リーダーを務めた軍人。当時の階級は大佐。 後にデッドセルの二代目リーダーとなる女性兵士”フォーチュン”の夫である。 劇中ではその名前だけが語られ、姿は登場していない。
2009年の『ビッグシェル占拠事件』が描かれる ”プラント編”にて、プレイヤー(=”雷電”)と敵対する 米海軍の特殊部隊『デッドセル』が登場し、 かつて同部隊の初代リーダーを務めていた人物として”ジャクソン大佐”の名前が挙がる。 すでに故人であり本人は登場しないが、 デッドセルが同事件における”テロ”に加担するに至った理由には ジャクソンも深く関与しており、 ”イロコィ・プリスキン”らの口からその過去について語られる。 なお、2009年当時デッドセルの二代目リーダーを務め、 本作の”ボスキャラクター”の1人として登場する女性兵士”フォーチュン”は彼の妻である。
作中で語られる彼の経歴については後項『経歴』を参照のこと。
彼はかつて、アメリカ合衆国第43代大統領”ジョージ・シアーズ”の直属に編成された 米海軍・SEALsの特殊部隊『デッドセル』の初代リーダーを務めていた人物である。 当時の階級は大佐。 同部隊は、政府の施設を抜き打ち試験の目的で襲撃する”対テロ特殊部隊”という役割を持っていた。 部隊が編成された具体的な時期は不明だが、ジョージ・シアーズは 2005年に大統領を”辞任”しているため、恐らく編成されたのは2000年代(ゼロ年代)前半頃だと思われる。
しかし、やがてリーダーであるジャクソンは ”汚職”と”公金の横領”の罪によって投獄されてしまい、それによりデッドセルの名も地に落ちてしまう。 彼が収監された刑務所は、主に政治犯などが投獄されるというカンザス州の”レブンワース刑務所”。 これについて、真偽の程は明言されていないが、 MGS2の劇中では彼の投獄が闇の組織『愛国者達』の策略の一環であり、 ”冤罪”であったことが示唆されている(策略についてはS3計画のページを参照)。
少なくとも2008年までに、ジャクソンは表の世界に戻ることなく獄死を遂げる。 すると彼に深い忠誠心を抱き”冤罪”を信じていた部隊のメンバー達は暴走を始め、 友軍や民間人にまで大勢の死者を出すまでにその活動が過激化していく。 この頃、ジャクソンの妻である”フォーチュン(=ヘレナ・ドルフ・ジャクソン)”が 二代目リーダーとして部隊に迎え入れられている。 やがて部隊は抗争の中で壊滅し、3名のメンバー(フォーチュン、ヴァンプ、ファットマン)が生き残るのみとなるが、 彼らの矛先は米国、ひいてはその国家を影で操る愛国者達へと向き、 後に2009年の『ビッグシェル占拠事件』へと繋がっていく。 なお、MGS2の劇中では2007年の『タンカー沈没事件』で フォーチュンの父親”スコット・ドルフ”が死亡したことが部隊にとっての”悲劇の始まり”であったと語られ、 最終的にジャクソンの死が 部隊の性格を変える決定打になったとされる。