ブラック・ニンジャ(Black Ninja)[注]は、メタルギアの正史シリーズに登場する、 米国・NASAによるプロジェクト『対地球外環境特殊部隊』で造り出された強化兵士。 薬物投与により肉体を強化され、”フレックスアーマー”と呼ばれる特殊な装備に身を包んでいる。 ”ハイテク忍者”とも呼ばれ、主な武器として手裏剣を使用する。 登場作品は『メタルギア2 ソリッド・スネーク(1990年発売/以下、MG2)』。 同作のボスキャラクターの一人として、プレイヤーキャラクターである ”ソリッド・スネーク”の前に立ちはだかる。 ボス戦では忍者のような風貌が確認でき、手裏剣による攻撃に加え、瞬間移動、あるいは高速移動しているかのような描写が見られる。 劇中で登場するブラック・ニンジャは一人であり、やがて彼の正体が”カイル・シュナイダー”であることが判明するが、 厳密にはブラック・ニンジャとは、先述のプロジェクトで造り出された強化兵士たちの総称である。
ブラック・ニンジャによる部隊はやがて”あまりに危険な存在”として その存在をもみ消すような形で解体されたが、 何名かの生き残りが傭兵として 伝説の兵士”ビッグボス”が率いた 中央アジアの軍事国家『ザンジバーランド』へ亡命したとされる。 ザンジバーランドは世界中から集った傭兵たちの活躍により 1997年のザンジバーランド独立戦争で勝利を収めて国家として独立を果たしたという経緯を持つため、 亡命したブラック・ニンジャたちもその戦いに参加していた可能性が高い。 やがて1999年(MG2)の『ザンジバーランド騒乱』において ブラック・ニンジャの一人であるカイル・シュナイダーが、 米国のエージェントとして現地へと単身潜入した”ソリッド・スネーク”と対峙する。 シュナイダーはスネークとの戦いの末に敗れて命を落とすことになるが、 彼がブラック・ニンジャの最後の一人であったのかは不明。 先述の独立戦争で他のブラック・ニンジャたちはすでに戦死を遂げていたなどの可能性も考えられる。
なお、ブラック・ニンジャに関してゲーム本編で語られる情報は少なく、 本ページにおける記述の多くは、MG2のユーザーズマニュアル(MSX2版同梱品)、 および『メタルギアソリッド4 データベース(2008年配信)』を参考にしている。