カイル・シュナイダー(Kyle Schneider)は、メタルギアの正史シリーズに登場する人物。 元建築設計技師で、後に武装要塞国家『アウターヘブン』へ対向する”レジスタンス組織”のリーダーとして活躍した。 鋭い洞察力と統率力を持つ。 アウターヘブン崩壊後、 NASAによる極秘プロジェクト『対地球外環境特殊部隊』に参加、 強化兵士”ブラック・ニンジャ”となる。 その後、傭兵として20世紀最強の兵士ビッグボスが統率した軍事国家ザンジバーランドの傘下に入る。
1995年の『アウターヘブン蜂起』においては FOXHOUNDのエージェントソリッド・スネークをサポートするが、 1999年の『ザンジバーランド騒乱』においては彼と敵対する立場となる。
名前 | カイル・シュナイダー (Kyle Schneider) |
別名 | ブラック・ニンジャ (Black Ninja) |
性別 | 男性 |
所属組織 | |
主な登場作品 |
舞台は1995年。後に『アウターヘブン蜂起』と呼ばれる事件が描かれ、 武装要塞国家アウターヘブンへ対抗するレジスタンス集団のリーダーとして登場。 過去にアウターヘブンの要塞の設計スタッフを務めていたが、 妻子が戦闘に巻き込まれ殺害されたためレジスタンス活動を開始したとされる[注]。 米陸軍の特殊部隊FOXHOUNDによる アウターヘブンへの諜報作戦『OPERATION INTRUDE N313』に協力し、 プレイヤー=ソリッド・スネークの単独潜入を無線連絡によりサポートする。周波数は120.79。 要塞の設計スタッフを務めていた経験から要塞の内部構造について詳しく、 主にシナリオを進行させるために必要なアイテムや武器のありかを教えてくれる (しかし『南』や『西南』など結構指示は大雑把である)。 本作の終盤、彼は謎に包まれていたアウターヘブンの首領の正体にたどり着き、 それを無線でスネークに伝えようとするが、『ワー!!』と何者かに襲われたような声を上げて音信不通となってしまう。
舞台は1999年。 後に『ザンジバーランド騒乱』と呼ばれる事件が描かれる。 本作にてプレイヤー=ソリッド・スネークの前に立ちはだかるボスキャラクターの1人として、 ザンジバーランドの傭兵”ブラック・ニンジャ”が登場するが、 ボス戦に勝利すると、彼の正体がカイル・シュナイダーであったことが明らかとなる。 彼はザンジバービルの3Fで、スネークが救出しようとする キオ・マルフ博士に変装して待ち構えている。
スネークとの戦闘に敗れると、 彼は死に際にアウターヘブン崩壊後の自らの境遇について打ち明ける。 かつてスネークが『OPERATION INTRUDE N313』を完遂した際、 レジスタンスであったシュナイダーのような人間は本国から見捨てられ、 アウターヘブンの要塞はNATO軍による大規模な爆撃を受けた。 大勢の仲間が息絶える中で、彼は20世紀最強の兵士ビッグボスに命を救われ、新しい土地や家族を与えられたのだった。 その話しぶりからは、ビッグボスに心から心酔している様子が伺える (ちなみに実際にはこの時、ビッグボスについては”あの人”と呼び、正体を明かしていない)。 そしてスネークに対し、個人的に借りはあっても恨みはないとし、 彼にキオ・マルフ博士の居場所についてヒントを言い遺し、生涯を終えた。 事件の発生した12月24日が命日となる。 彼もまた、戦争によって風向きのように変わる立場に翻弄された人間の一人であった。
ちなみに、ブラック・ニンジャはNASAによる極秘プロジェクト『対地球外環境特殊部隊』によって強化された兵士の総称であるが、 シュナイダーがビッグボスに救い出された後に どういった経緯でそのプロジェクトの被験体となったのかは不明である。 やがて、同部隊が実戦投入前に解散した時に数名のブラック・ニンジャが ザンジバーランドへ亡命しており、シュナイダーもそのうちの1人であったとされる[注]。
MG2本編においてはNASAの『対地球外環境特殊部隊』出身であること以外、 シュナイダーのブラック・ニンジャとしての経歴は詳細に語られない。 詳細は同作のユーザーズマニュアル(MSX2版同梱品)および PS3ソフト『メタルギアソリッド4 データベース(2008年配信)』に記載されている。