第二次世界大戦中に連合国軍の力として活躍した特殊部隊『コブラ部隊』のメンバーは 1964年にCIAのスネークイーター作戦における 西側のエージェント”ネイキッド・スネーク”と戦い、命を落とした。 その内の一人であるジ・エンドと呼ばれる老兵士の遺体は 賢者達によって回収されていた。 爆死したジ・エンドの身体は肉片となってもなお代謝を続けており、 研究によってそれは彼の身体に棲む寄生虫の働きによるものであることが判明した。 この寄生虫からはそれ以外にも特殊な能力が見出されている。 虫たちは宿主の細胞と密接に融合し、人体の構成要素の機能を代行する能力を持っていたのだった。 これにより宿主は老化や損傷による臓器機能や視力の低下を抑止することができる。 また、水分を得ることと引き換えに彼らが光合成で作り出した糖分を人体へ還元する能力も見出された。 要するに、宿主は食事を行わなくても太陽光さえ浴びていれば生命活動が可能となる。 ジ・エンドが生前に戦地で発揮した特殊な能力はこの虫たちから得た力であった。 なお、この寄生虫はヒトにしか寄生できない。
ジ・エンドの寄生虫の研究にあたり賢者達の管理する財団は、 後にコードトーカーと呼ばれる アメリカ大陸先住民族・ナバホ族出身の優秀な微生物学者に協力を仰いでいる。 既存の寄生虫研究に行き詰まりを感じていたコードトーカーの研究はこれによって大きく加速した。 彼は以降の研究で、このジ・エンドの遺体から発見された寄生虫を改良・分化させ、 覆い尽くすものを含む様々な寄生虫群を誕生させた。 なお、コードトーカーは研究の中で自らの身体にもこの虫たちを寄生させており、 それによって彼は100歳を超えてもなお健康体を維持していた。
ちなみに、賢者達の研究では 『痛みと引き換えに宿主にアドレナリンを供給する寄生虫』、 『異種のフェロモンを分泌し昆虫を自在に操れる寄生虫』の存在が確認されており、 ジ・エンドと同じくコブラ部隊のメンバーである ザ・ペインの特殊能力も寄生虫によるものであったことが暗示されている。 しかし、彼の遺体は回収できておらず、それらの寄生虫がコードトーカーの手に渡ることはなかった。 その他のメンバーが何かしらの寄生虫を宿していたかは不明である。