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コードトーカーと呼ばれる アメリカ大陸先住民族・ナバホ族出身の微生物学者の研究によって生み出された 人間の体表に棲み宿主に特別な力を与える寄生虫の総称。 かつてジ・エンドと呼ばれる老兵士の遺体から発見された 寄生虫群を改良したものであり、 人体の構成要素の機能を代行する能力、光合成により糖分を得る能力などは 基本能力として”覆い尽くすもの”でも共通して見られる (詳しくは『ジ・エンドの寄生虫』を参照)。
詳細については不明な部分も多いが、 極小サイズの体を持つ”覆い尽くすもの”たちの群れは人体の細胞と非常に密接に融合し、 宿主から養分を得ることと引き換えに特殊能力を還元する。 代表的な能力は、虫の群れが一時離散することで人体の一部あるいはすべてを空間から消失させることである。 ただし実際に消失しているのは体表など部分的であり、 身体の中枢部分は虫が光を屈折させたり、また体内の色素を自在に顕在化させる能力によって 天然のステルス迷彩を作り出すことで単に不可視化させている。 また、虫の離散により質量も離散するため、高速での移動、高い跳躍、高度からの無傷での落下なども可能である。 その他にも虫たちが硬質化し体表を装甲のように変異させるもの、 体内に複数種のメタリックアーキアを宿すことで金属の酸化・還元を自在に操るものなど様々な種類が存在する。 この寄生虫を身体に宿すにはパラサイト・セラピーと呼ばれる特殊な技術が必要である。
1980年代、アメリカの非政府諜報機関サイファーの構成員である スカルフェイスという男は この”覆い尽くすもの”により特殊能力を得た人間で構成される特殊部隊『スカルズ』をその力とした。