イロコィ・プリスキン(Iroquois Pliskin)は、メタルギアの正史シリーズに登場する人物で、 米海軍の特殊部隊『SEALs』チーム10(SEAL10)の隊員。階級は中尉。 2009年の『ビッグシェル占拠事件』の際に、 SEAL10によるテロ鎮圧作戦チームの一員として 海上除染施設『ビッグシェル』へと潜入しており、 現地で出会った米陸軍の特殊部隊FOXHOUNDのエージェント ”雷電”と目的を同じくし、行動を共にした。 登場作品は同事件が描かれる『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ(2001年発売)』。
しかし実は、プリスキンが雷電に名乗ったその名前や身分はすべて偽りであり、 彼の正体は”シャドーモセスの英雄”として知られる伝説の兵士”ソリッド・スネーク”であった。 当時のスネークはどこの公式軍にも所属しておらず、 4年前のシャドーモセス島事件で出会った科学者”ハル・エメリッヒ”と共に組織した 反メタルギア財団『フィランソロピー』の一員として活動しており、 ビッグシェルにおいて新型のメタルギアが開発されているという情報を受け、 独自に潜入・諜報活動を展開していたのであった。 彼の詳しい人物像については、『ソリッド・スネーク』のページを参照のこと。
ちなみに”イロコィ”はマンハッタン島の先住民族が使用する言語『アルゴンクイン語』の言葉であり、”毒蛇”を意味する[注]。 そして”プリスキン”は、 ジョン・カーペンター監督による近未来アクション映画『ニューヨーク1997』および『エスケープ・フロム・L.A.』において カート・ラッセル氏が演じた主人公”スネーク・プリスキン(Snake Plissken)”が元ネタとなっている。 ソリッド・スネークは”中尉”と身分を偽るが、スネーク・プリスキンも元米軍中尉である。 ただし、イロコィ・プリスキンのアルファベット表記は『Pliskin』であるのに対して、 スネーク・プリスキンは『Plissken』であり、つづりが異なっている。