メタルギアソリッド ポータブル・オプス+( - プラス/METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS+)は、2007年にコナミから発売されたPlayStation Portable用ゲームソフト。 略称”MPO+”。 前年(2006年)に発売された『メタルギアソリッド ポータブル・オプス(以下、MPO)』における 部隊編成の要素と通信対戦モードを特化させた作品。 MPOのゲーム本編(ストーリーモード)は収録されていないものの、 多くのプレイヤーキャラクター、武器・装備、ゲームルール、ステージが追加されており、 非常にやりこみ要素の強い独自のシングルプレイモード『インフィニティミッション』も収録されている。
なお、本作に収録されている通信対戦モードについては 『MPO/MPO+ 通信対戦モード』のページで別途詳しく解説している。 また、本作で使用できるプレイヤーキャラクターの一覧は 『MPO/MPO+ 兵士一覧』のページに掲載している。
タイトル | メタルギアソリッド ポータブル・オプス+( - プラス/METAL GEAR SOLID PORTABLE OPS+) |
開発元 |
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発売元 | コナミデジタルエンタテインメント |
原作 | メタルギアソリッド ポータブル・オプス(PlayStation Portable/2006年発売) |
ゲームデザイン |
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ジャンル |
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プレイ人数 |
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プラットフォーム | |
発売日 |
パッケージ版[注]
ダウンロード版[注]
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対象年齢 | CERO:C(15才以上対象) |
公式サイト | https://www.konami.com/games/jp/ja/products/mpoplus/(2021年現在) |
前作 | メタルギアソリッド ポータブル・オプス(2006年) |
次作 | メタルギアソリッド モバイル(2008年) |
2007年にPlayStation Portable専用として発売されたゲームソフト。 前年(2006年)に発売した『メタルギアソリッド ポータブル・オプス(以下、MPO)』のにおける 部隊編成の要素と通信対戦モードをさらに拡張したゲームモードをメインコンテンツとした作品。 使用できるプレイヤーキャラクターや武器・装備、 通信対戦モードにおけるルール、ステージなど、様々な要素が大幅に拡張されている。 特に、過去の”メタルギアソリッド”シリーズに登場した多くのキャラクターやステージが PlayStation Portable用にリメイクされ登場していることが特徴である。
MPOのゲーム本編(ストーリーモード)は収録されていないものの、 自動生成されるステージで繰り返し潜入アクションをプレイできる 独自のシングルプレイモード『インフィニティミッション』が収録されている。 同モードではMPOにもあった兵士やアイテムなどといった”収集要素”がさらに強化されている。 基本的には通信対戦モードで使用する部隊の強化が主目的となるが、 様々な難易度で半永久的に潜入アクションを楽しめるという点で、単独でのプレイ価値も非常に高い。
なお、前作MPOで集めたキャラクターや武器・装備の引き継ぎも可能となっている。
ストーリーモードに代わる、本作独自のシングルプレイモード。メニュー上の名前は『MISSION』。 前作MPOと同様のゲームシステムによって 各潜入マップに配置された”ゴール”を目指して潜入ミッションをこなす内容となっているのだが、 武器・装備は一切持ち込めず全て”現地調達”となり、 さらにマップの種類、敵兵の配置、ゴールの位置が毎回ランダムに設定される仕様になっている。 ゲームは”ステージ制”であり、全ステージをクリアすると潜入中に入手した兵士やアイテムを持ち帰ることができる。 だが途中でゲームオーバーとなってしまった場合にはすべて没収となるため、 ある意味”ダンジョンゲーム”のジャンルも兼ね備えている。 現地調達できるアイテムの中に、途中のステージで収集した要素を持ったまま帰還できる 『フルトン回収システム』というアイテムも存在する。 なお、仲間にしたすべてのキャラクターをプレイヤーキャラクターとして使用できる (後項『プレイヤーキャラクター』を参照)。
難易度は『EASY(全5ステージ)』、『NORMAL(全10ステージ)』、『HARD(全15ステージ)』、『EXTREME(全20ステージ)』の4段階が用意されている。 高難易度ではステージが多いだけでなく敵兵の強さもアップするが、 その分よりレアなアイテムや強力な仲間を入手することができる。 先述の通り、本モードでは装備が現地調達であるため 基本的には後項で紹介している『通信対戦』モードのために 部隊を強化することが主な目的にはなるのだが、 半永久的に潜入アクションを楽しめるという点で単独でも非常にプレイ価値の高いコンテンツになっている。
前作MPOにも収録された通信対戦モード『MATCH』の拡張版。 プレイヤーがシングルプレイモードで仲間にした兵士を操作して 他のプレイヤーと様々なルールで対戦を行う。最大6人で対戦が可能。 他のプレイヤーと兵士を奪い合う『実戦モード』というモードも用意されている。 基本的にはMPOの通信対戦モードと同じ仕様だが、 新たなステージやルールが追加されている。
インターネットを介した通信を行う『インフラストラクチャーモード』では 『メタルギア オンライン』のように ネットワーク上にゲームを作成し不特定多数のプレイヤーと対戦できるシステムが提供されていたが すでにサービスが終了しており、 2021年現在は近くにいるプレイヤーと直接通信を行う『アドホックモード』のみ利用可能となっている。
その他、詳細に関しては『MPO/MPO+ 通信対戦モード』のページを参照。
前作MPOのゲーム本編(ストーリーモード)における 各ボス戦を連続してプレイするモード(『BOSS RUSH』)。 同一のメモリースティックにMPOのクリアデータがあるとプレイ可能。 過去の”メタルギアソリッド”シリーズにあった『ボスサバイバル』に近い。 すべてクリアすると兵士を入手することができる。
各種武器やCQCの使い方を練習できるモード(『TRAINING』)。 与えられたプレイヤーキャラクターと武器・装備を使って ゲームステージ内の敵をすべて無力化することが目的となる。 『EASY』、『NORMAL』、『HARD』、『EXTREME』の 4段階の難易度が用意されている。 メニューによってはアラートモードの状態で開始する場合もある。
本作では、仲間にしたすべてのキャラクターをプレイヤーキャラクターとして操作することができる。 基本的に、ゲームステージ上に存在するすべての敵兵、非戦闘員を仲間にすることができる。 各キャラクターには固有のステータスが設定されているため、得意な武器やCQCの強さなどが異なる。 あらかじめ編成した最大4人のチームを出撃させ、適宜操作キャラクターを切り替えることができる。 これらは前項で紹介している『インフィニティミッション』、 『通信対戦』、『ボスラッシュ』で共通である。
ちなみにインフィニティミッションについて、 基本的には前項で解説している通り入手した武器・装備の持ち込みができないのだが、 一部のプレイヤーキャラクターが持っている『専用武器』は スロットから外すことができない仕様になっているため、 このケースに限っては持ち込みが可能となっている。
仲間にできるキャラクターの一覧は『MPO/MPO+ 兵士一覧』のページに掲載している。
本作の日本国内版ソフトにおけるキャストを掲載している。 本作にストーリーモードは存在しないが、 ゲームプレイパートにおいて攻撃アクション等に対応した音声が収録されている。 なお、表記と掲載順は ゲーム中のクレジットに準拠している。
掲載の都合上、一部軽微なネタバレを含むため、ゲームを未プレイの方は要注意。
役名 | 声優 |
スネーク | 大塚明夫 |
ロイ・キャンベル | 古川登志夫 |
ジーン | 若本規夫 |
カニンガム | 郷里大輔 |
ヌル | 福山潤 |
パイソン | 屋良有作 |
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ソコロフ | 龍田直樹 |
オセロット | 山崎たくみ |
ゼロ少佐 | 銀河万丈 |
パラメディック | 桑島法子 |
シギント | 藤原啓治 |
エヴァ | 渡辺美佐 |
ライコフ | 堀内賢雄 |
テリコ[注] | 永島由子 |
ヴィナス | 小松里歌 |
雷電 | 堀内賢雄 |
ジョニー | 今村直樹 |
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指揮官 | 竹本英史 |
メンテナンスクルー | 森岳志 |
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政府高官 | 今村直樹 |
日本国内版のソフトのバリエーションを紹介する。
通常パッケージと同時発売した、 原作である『メタルギアソリッド ポータブル・オプス(2006年発売)』とのセット商品。 各ゲームソフトの内容に変更はなし。以下、プラットフォームとメディアは省略して記載。
2009年にPlayStation Storeで配信開始されたダウンロード版。 こちらはPlayStation Vita/Vita TVでのプレイも可能となっている。 ゲームの内容はパッケージ版と同じ。
なお、2021年現在はすでに販売が終了している。
日本版は本作の公式サイトより(2021-02-04現在)。 北米版は、ゲーム情報サイト『IGN』の作品紹介ページより(2021-02-04現在)。 欧州版は目安として、ショッピングサイト『Amazon』のイギリス(UK)向けサイトの 商品ページを参照(2021-02-04現在)。
原作(MPO)および本作(MPO+)には、 過去に発売した外伝作品である『メタルギアアシッド(2004年発売)』、 『メタルギアアシッド2(2005年発売)』に登場していた キャラクター”テリコ”がゲームプレイパートにおいてのみ登場し、 声優の”永島由子”氏による音声が収録されているが、 原作ではテリコに音声は付与されていなかったため、MPOで初めてキャスティングが行われた。