ザンジバーモリフクロウ(Zanzibar Wood Owl)は、 メタルギアの正史シリーズに登場する遺伝子改良生物で、 フクロウ目フクロウ科に分類される鳥類”モリフクロウ”の一種。 全長20cm。中央アジアにのみ生息する。 2日から7日間隔で卵を産み、抱卵(ほうらん)はメスだけが行う。 遺伝子改良により、数日間で卵が孵化する。卵の色は白。 夜行性で、正確に日没後に鳴くという性質を持つ。
登場作品は『メタルギア2 ソリッド・スネーク(1990年発売/以下、MG2)』。 同作の舞台となる中央アジアの小国ザンジバーランドの武装要塞において、 プレイヤーキャラクターの”ソリッド・スネーク”が シナリオの終盤に訪れる”バイオ研究所”にザンジバーモリフクロウの卵が安置されており、 これがゲーム攻略に必要なアイテムとなっている。 研究所に卵が置いてあることと”ザンジバー”という名前を持つことから ザンジバーランドにて遺伝子改良が行われ誕生した生物であることが推測されるが、 詳細は不明。
入手した卵はしばらくすると孵化し、そのフクロウを装備していると鳴き声を発するのだが、 施設”収容所群”の入り口で敵兵士にこの鳴き声を聞かせることで ”レーザーフェンス”を解除させ、塀の中に潜入することができる。 スネークのミッションの後方支援メンバーである 動物学者”ヨハン・ヤコブセン”による 『ザンジバーモリフクロウが日没後に鳴く性質から ザンジバーランドではその鳴き声を時計代わりにしている』という話と、 収容所群の塀の外にある小部屋にいる子供の 『夜になると自家発電であるため電力が必要なレーザーフェンスは消える』という話がヒントになっている。
ちなみに、先述のバイオ研究所では同じ見た目の卵が2つ置いてあるのだが、 西側の部屋にあるのがザンジバーモリフクロウの卵であり、 東側の部屋にあるのは”ザンジバーランド・スネーク”の卵である。 そちらは孵化すると所持している回復アイテム”レーション”を食べてしまうというデメリットしかなく、 いわば”トラップ要素”になっている。 両方の卵を入手した場合、ザンジバーランド・スネークのほうが先に孵化する。