メタルギアシリーズでは”遺伝子”というものが一つの重要なワードになっていますが、 実際に遺伝子とかDNAってのがどんなものなのか分からないまま 塩基配列、優性遺伝子、クローンなんて言葉を押し付けられて雰囲気処理で片付けている人も多いと思います。 僕もそうでした。この1年で興味があって少しだけ(浅いですが)勉強したので 出来るだけだれでも分かるように簡単な講座を書いてみようと思います。
最終的には、つまりMGSにおけるあの話はこういうことなのか…っていう話に終着しようと思います。 長くなりそうなので何回かに分けて公開します。
はじめに、そもそも”遺伝子”と”DNA”って何?何が違うの?ってところですが、 簡単に言うと、DNAは動植物の中に存在しているただの”物質”で、 遺伝子はそのDNAの中に保存されている”情報”です。 例えるならば、DNAは紙で、遺伝子はそこに書かれた文章です(インクや鉛筆の芯も物質じゃんってツッコミはなしですよ笑)。 昔、DNAという物質が人体の中にあることは既に分かっていて「それはそうとして親からの遺伝情報はどこにあるんだろう」っていう時代があったんですね。 よくよく研究してみると、DNAを構成している”塩基”っていう物質の配列が怪しいと…。 とにかく、遺伝子という身体の設計図が、DNAっていう紙に書かれているんだってくらいに覚えてください。
次にDNAってどこにあるの?って話ですが、DNAは、細胞の中に存在します。 じゃあ細胞ってどこにあるのかというと、 皮膚、脂肪、筋肉、骨、血液…身体の至るところにあります。というか身体はほぼ細胞で出来てます。 つまりDNAは全身どこにでもあるってことですね。 ですが、爪や髪の毛に関してはすでに生きた細胞を持っていないためDNAはないみたいです。 生えてしまった時点で本当の意味で”ただの物”になっちゃってるんですね(有機物ではありますけど)。 MGS1でナオミが「髪の毛1本あればDNA情報を再現できる」と言っていますが、 あれは毛根付きの髪の毛ってことですね。毛根や、爪の根元には細胞があります。 根元から抜けたのでなくて途中で切れた髪の毛ではDNAを採取できないってことです。 この辺については僕もまだ勉強不足ですが…。 ちなみに、人間でいうと体重1kgあたりにつき約1兆個の細胞があるそうです。
じゃあ細胞って何?って話になりますが、 細胞っていうのはDNAから遺伝子を読みだして何かを創りだすなどといった働きを持っている物質のことです。 コンピュータで言うと、細胞がプログラムで遺伝子はデータです…って万人向けじゃない例えですが笑。 音楽データや画像データも、それを再生/表示するプログラム(アプリやソフト)がインストールされた装置がなかったら 何の価値もないですよね。それと同じです。 細胞と遺伝子は互いに存在するからこそ価値があります。 最近iPS細胞やらSTAP細胞なんてのがニュースでよく報道されますが、 ああいうのは、誰でも全身の設計図をDNA上で遺伝子として持っているため、 それを読ませてやることで臓器などを形成してくれる細胞ってことです。 当然普段の生活の中でも僕達の細胞は活躍してますが、複雑な臓器などを細胞が丸々作ってくれるなんてチャンスは 母親の子宮の中で身体が出来上がる時だけです(受精卵も細胞の一つでそういう機能を持っている)。 ですがその時に使った全ての設計図(遺伝子)は生後もそのまま持ち続けるので、 それを利用してもう一度臓器を作り出して代替とすることで医療に役立てようって話なんですね。 当然、今その人が持ってる臓器と同じ、母親の子宮にいた頃に使った設計図を使うので体質に合わないなんて問題もないわけです。 まぁ僕はニュースなんて全然見ないんでiPS細胞とかSTAP細胞の詳細はよく知らないんですけど笑、 要するに細胞ってそういうものなんだって覚えてください。
さて、今回は遺伝子、DNA、細胞がそれぞれどんなものか、どこにあるのかについて書きました。 僕の浅知恵が露呈しないように当たり障りのない感じで書いてますけど笑。 次回はDNA(紙)にはどんな形で遺伝子(設計図)が書かれているのか、ってところを中心に書きたいと思います。