メタルギアソリッドV ファントムペイン(METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN)は、2015年にコナミから発売されたマルチプラットフォーム用ゲームソフト。 略称”MGSV:TPP”。 シリーズで9作目の”小島秀夫監督作品”で、 ストーリー的に正史シリーズの中核を構成する作品の一つ。 シリーズで初めて”オープンワールド”方式のゲームステージを採用。 シームレスでリアルタイムに時間・天候が変化する広大な世界で自由にミッションをこなす”リアルな潜入シミュレータ”。 ”フォトリアル”を意識した映像美も特徴。 ストーリー的には、『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(2008年発売)』とは 違ったアプローチによる”もうひとつの完結”が描かれている。 なお、前年(2014年)に発売した『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』は 本作の”序章”という位置づけになっている。
タイトル | メタルギアソリッドV ファントムペイン(METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN) |
開発元 |
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発売元 | コナミデジタルエンタテインメント |
ゲームデザイン | 小島秀夫(監督、プロデュース) |
脚本 |
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美術 | 新川洋司(キャラクター&メカニックデザイン) |
音楽 |
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ゲームエンジン | Fox Engine |
ジャンル |
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プレイ人数 |
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プラットフォーム |
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発売日[注] |
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対象年齢 | CERO:D(17才以上対象) |
公式サイト | https://www.konami.com/mg/mgs5/(2021年現在) |
前作 | メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ(2014年/正史シリーズ) |
次作 | メタルギア サヴァイブ(2018年) |
2015年にマルチプラットフォーム用として発売されたゲームソフトで、 メタルギアシリーズにおける9作目の”小島秀夫監督作品(A HIDEO KOJIMA GAME)”。 『METAL GEAR SOLID V(=5/MGSV)』というナンバリングタイトルの”本篇”という位置づけになっており、 前年(2014年)にその”序章”を描いた『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ(以下、MGSV:GZ)』が発売している。 これについて小島氏は、当初はMGSVを1本のタイトルとして発売する予定だったものの、 開発スケジュールと次世代ハード(PlayStation 4、Xbox One)のローンチ時期の兼ね合い等から 分割して発売するに至った旨を話している[注]。
本作MGSV:TPPの最大の特徴は、ゲームステージがシリーズで初めての”オープンワールド”方式となっていることである。 ステージは”アフガニスタン”と”アフリカ(アンゴラ、ザイールの国境付近)”の2種類。 シームレスで広大なマップには決められたルートは存在せず、 プレイヤーが自由に潜入の活路を切り拓いていくことができる。 さらにステージには”時間”と”天候”の概念が存在し、ミッションを取り巻くシチュエーションがリアルタイムに変化していく。 これにより、前作MGSV:GZから掲げられていた 『リアルな潜入シミュレータ』というコンセプトが真価を発揮し、 ステルスゲーム、スパイアクションとしてシリーズ最高の自由度が実現している。 同じくMGSV:GZからコンセプトとされている ”フォトリアル”な映像美も健在。時間と天候の変化はデモシーン(ストーリーパート)にも反映される。
また本作は『メタルギアソリッド ピースウォーカー(2010年発売/以下、MGSPW)』から掲げられた 『タクティカル・エスピオナージ・オペレーション』というゲームジャンルを引き継いでおり、 同作と同じようにプレイヤーが多くの仲間を集めながら”マザーベース”という基地を運営し、各種ミッションを組織的に遂行していくという シミュレーション要素もゲームの軸となっている。 ミッションが目的ごとに分割されている方式もMGSPWと同様である。 ストーリー進行のメインとなる『MISSIONS』のほか、補助的な目的を遂行する『SIDE OPS』も収録。 SIDE OPSはMGSV:GZに収録されていたものと異なり 本編の一環という形になっており、一部ストーリー進行のためにプレイが必須なものも存在する。 各ミッション受注時、目的地付近までヘリで移動することが可能。 ミッションを受注していない状態でもオープンワールドの世界は自由に散策できる。 ミッション開始時にプレイヤーキャラクター、装備を選択できる方式や、 フルトン回収システムによる仲間集めなどといった要素もMGSPWのものが踏襲されている。 また、仲間を世界各地に派遣して報酬を得る『派遣ミッション』も収録。 操作アクションについては基本的に前作MGSV:GZと共通となっているため、 MGSV:GZのページの『概要』を参照のこと。
その他の独自要素は主に以下の通り。
ストーリー面では、『人種(Race)』というシリーズ中でも特に重いテーマが掲げられている。 独自の科学的アイデアを織り交ぜながら、 ”民族”という人類の分類が何をもって決定しているのかという点にスポットを当てている。 また同時に、世界中で巻き起こっている紛争の根源が ”民族対立”による”報復の連鎖”にあるというテーマも扱っている。 本作の主人公”スネーク”が戦いに身を投じる動機も”報復”であり、 その行動による反動がプレイヤーのゲーム体験にフィードバックされるような仕掛けも施されている。 そして、作品のタイトルにもなっている『The Phantom Pain(幻肢痛)』という言葉は 報復心の源となる人々の”喪失”と”痛み”を暗示しており、 スネークが失った左腕の代わりに装着している真っ赤な義手はその象徴(アイコン)となっている。
1980年代を舞台とする本作は小島作品の中では比較的古い時代の物語となるが、 過去作で描かれた21世紀の未来へと繋げるための整合性も取りつつ、 『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(2008年発売)』とは 違う切り口での”もうひとつの完結”を描ききり、 また多くのユニークな時代考証/SF的アイデアを盛り込むことによって、 完結編として過去の作品群に見劣りしない迫力を持ったキャラクター/兵器を登場させるという アクロバティックを成し遂げている。
1984年。キプロス島内にイギリスが領有する”デケリア”の とある従軍病院にて、一人の男が長い眠りから目覚める。 ”BIGBOSS”、あるいは”スネーク”と呼ばれるその男は、 過去にどこの国家にも属さない強大な軍事組織[注]を率い、 そして米国の非政府諜報機関『サイファー』の策略によって 歴史の表舞台から抹消された伝説の傭兵だった。 かつて、彼の部隊はサイファーの実働部隊『XOF』の襲撃によって壊滅、 自身もその戦いの中で重症を負い、昏睡状態に陥ってしまった。 スネークは、その一連の事件(メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ)から 実に”9年”もの歳月を眠り続けていたのだった。
スネークが昏睡から復活して間もなく謎の武装勢力による襲撃を受けるが、 彼のかつての盟友である諜報員”オセロット”の救援により難を逃れ、やがてアフガニスタンへと導かれることになる。 彼によれば、かつてスネークの相棒で部隊の副官であった”カズヒラ・ミラー”が 現地へと侵攻しているソ連軍に囚われているのだという。 そしてオセロットはスネークに対し、単独でのミラー救出ミッションを成功させることで、 戦場の人々にとっての伝説の英雄”BIGBOSS”の復活を世界へ示せと告げる。 長きに渡る昏睡で朧げとなっていたスネークの記憶はやがて結実していき、 多くのものを失った”痛み”と”報復心”を取り戻していく。 そして、9年の歳月でさらにその力を拡大した『サイファー』との抗争劇へと続く、 スネークの新たな戦いが幕を開けるのだった。
人物名をクリックするとネタバレを多く含むページへと移動するため、ゲームを未プレイの方は要注意。
本作の主人公(プレイヤーキャラクター)。”BIGBOSSと呼ばれた英雄”。 米国の非政府諜報機関『サイファー』の策略により表舞台から抹消され、 9年の長きに渡り昏睡状態で眠り続けていた。 やがて、多くの仲間達を失ったことによる幻肢痛と報復心に突き動かされる 怪物”ヴェノム・スネーク(毒蛇)”として復活を遂げる。 先の抗争で左腕を失っており、真っ赤な義手”バイオニックアーム”を装備。 また頭部に突き刺さった破片が”角(ツノ)”のように突き出ており、 その風貌は”鬼”を連想させる。
”未来を謀られた策士”。 かつてスネークの相棒として、彼の率いる私設軍隊の副官を務めた人物。 組織運営に関して秀でた才能を見せる。アメリカ人と日本人のハーフ。 9年前の事件の後、新たな軍事組織『ダイアモンド・ドッグズ』を設立。 長きに渡り、スネーク=BIGBOSSの復活、そしてサイファーへの復讐の機会を待ち続けていた。 オセロットによるスネーク救出に際してその陽動作戦を展開し、 現在アフガニスタンの地でソ連軍に囚われている。
”偽りを生きる好敵手”。 かつて1960年代、東西冷戦における諜報合戦の渦中で スネークと敵同士として邂逅し、後に盟友として志を同じくしたロシア人諜報員。 戦闘技術は去ることながら、忠実に役割を演じ他者を欺く諜報能力で彼の右に出る者はいない。 昏睡から復活を果たしたスネークを武装勢力による襲撃から救い、 伝説の傭兵”BIGBOSS”復活の第一歩として、ミラー救出ミッションを彼に与える。
”言葉を持たない狙撃手”。 アフガニスタンの地に突如として出現した謎の女性スナイパー。 ソ連軍要人をはじめとした多くの人間を何の痕跡も残さず消し去ることから 現地で”チシー(Тихий)”=”沈黙(クワイエット)”の異名で恐れられている。 超人的な身体能力を持ち、また一切の言葉を話さない。 その正体や目的は不明。
”自我を手に入れたギーク”。 かつてスネークの私設軍隊と行動を共にし、 ”ヒューイ”の愛称で呼ばれていた優秀なアメリカ人科学者。 9年前の部隊壊滅の際に唯一無傷で惨禍を脱出していたことから、ミラーから裏切り者の嫌疑をかけられている。 現在、アフガニスタンの地で スカルフェイスにとある研究を強いられている。
”運命を呪う少年兵”。 アフリカの地で展開している、子供達による武装集団の隊長(コマンダー)。 現地では珍しい白い肌、碧眼、金髪という外見から ”ホワイトマンバ(ニョカ・ヤ・ムペンベ)”の二つ名で呼ばれる。 その年端からは想像もできない身体能力、戦闘能力、統率力を持つ。 理由は不明だが、大人に対して激しい憎悪を抱いている。
”故郷を奪われた賢人”。 北米大陸先住民族のひとつである”ナバホ族”出身の老人。 とある技術に精通した科学者であり、 現在、故郷から遠く離れたアフリカの地でスカルフェイスに協力を強いられている。
”素顔を消し去った亡者”。 かつてスネークの私設軍隊を滅ぼしたサイファーの実働部隊『XOF』の指揮官。 現在、アフガニスタン、そしてアフリカの地でとある計画を推し進めている。 かつて戦争で焼かれたその顔は完全に人相を失っており、見るものに”髑髏(ドクロ)”を連想させる。
本編とも連動した各プレイヤーの『FOB(Forward Operating Base/前線基地)』を舞台としたオンラインコンテンツ (FOBについては前項『概要』を参照。)。 オンラインに接続したプレイヤー間でFOBの潜入/防衛を行う。 その際、特定の条件下で『メタルギア オンライン』のようなリアルタイム対戦も発生する。 また、『イベントFOB』というシングルプレイモードもプレイ可能。
PlayStation 3、Xbox 360については、2022年5月31日の15:00をもってサービスが終了した[注]。 他プラットフォームについてはサービス継続中となっている。
その他、詳細は『FOBミッション』のページを参照のこと。
MGSV:TPPのゲームシステムをベースとしたオンライン対戦モード。 シリーズで3作目の『メタルギア オンライン(以下、MGO)』となる。 通称”MGO3”。作品ロゴでは『E』が漢字の『三』に見えるデザインが使われている。 過去のMGOと異なりプレイヤーキャラクターがゲーム本編と連動しているため、 プレイするためには本編を一定以上進めたセーブデータが必要。 本編と同じく敵への『マーキング』システムが重要なゲーム性となっている。 後に拡張パックも発売された。
PlayStation 3、Xbox 360については、2022年5月31日の15:00をもってサービスが終了した[注]。 他プラットフォームについてはサービス継続中となっている。
その他、詳細は『メタルギア オンライン』のページを参照のこと。
当時、本作の発売に合わせ、iOS、Androidが搭載されたスマート端末向けに『コンパニオンアプリ』が配信された。 同アプリではLAN(ローカルエリアネットワーク)経由でゲーム機本体と通信し、 本編との連動コンテンツを利用することが出来た。ただし、Xbox 360版、Steam版は未対応。
2018年9月1日をもってアプリの配信は終了しているため[注]、 2021年現在はすでに利用することができない。
利用できたコンテンツは以下の通り。
本作では、ストーリーテリング上の主人公は前項『登場人物』に記している通り”スネーク”であるが、 ゲームプレイシーンにおいては仲間にしたすべての兵士をプレイヤーキャラクターとして操作することができる。 ただし、一部のミッションはスネーク専用となっており、またスネーク以外の”ユニークキャラクター”については マザーベーススタッフ専用であり操作することができない。 ただし”クワイエット”については”バディ”として共に出撃することが可能。 各兵士には固有のステータスが設定されているため、得意な武器やCQCの強さなどが異なる。 ゲームステージ上に存在する敵兵、捕虜を仲間にすることができ、 『女性兵士』、『男性兵士』ともに様々な容姿のキャラクターが存在する。 『スーツ』、『ヘッドオプション』によって見た目と能力を変化させるシステムは基本的にスネークと同じであるが、 それぞれで専用の装備も存在する。
本作の日本国内版ソフトにおけるキャストを掲載している。 なお、表記はゲーム中のクレジットに準拠している。 ただし、元は英語表記であるのに対して 本項では日本語表記としている。
掲載の都合上、一部軽微なネタバレを含むため、ゲームを未プレイの方は要注意。
役名 | 声優 |
モーションアクター (フェイシャル) | |
モーションアクター | |
スネーク | 大塚明夫 |
キーファー・サザーランド | |
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カズヒラ・ミラー | 杉田智和 |
ロビン・アトキン・ダウンズ | |
エリック・ボシック | |
オセロット | 三上哲 |
トロイ・ベイカー | |
マシュー・カールセン | |
クワイエット | ステファニー・ヨーステン |
(同上) | |
(同上) | |
ヒューイ | 田中秀幸 |
クリストファー・ランドルフ | |
セバスチャン・ルフロック | |
イーライ | 本城雄太郎 |
ピアーズ・スタブス | |
ジリ・ヴァンソン | |
コードトーカー | 阪脩 |
ジェイ・タバーレ | |
ブレイク・クロフォード | |
スカルフェイス | 土師孝也 |
ジェームズ・ホラン | |
ブレイク・クロフォード | |
燃える男 | デイヴ・フーケ |
(同上) | |
ルネ・バーバーグ | |
第三の子供 | (音声なし) |
(フェイシャルなし) | |
クレイトン・マーティン | |
パス | 水樹奈々 |
タラ・ストロング | |
サバンナ・ダニエルス | |
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ソナリ・ジョー | |
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ドクター | 大塚芳忠 |
クリストス・ヴァシロプーロス | |
イアン・ムーア | |
ナース | ジョアンナ・カラファティス |
(同上) | |
エマ・ハワード | |
HIDEO | 小島秀夫 |
(クレジットなし) | |
小島秀夫 | |
ストレンジラブ | 菊地由美 |
(音声のみ) | |
ゼロ | 銀河万丈 |
(音声のみ) |
なお声優について、一部上記の表との対応が難しい特殊な役がクレジットされているため、 以下に分けて掲載する。
役名 | 声優 |
iDroid | ドナ・バーク |
AIポッド | 井上喜久子 |
同じくモーションアクターについても、 一部の特殊な役は以下に分けて掲載する。 なお日本人名について、漢字表記が不明な人物については ゲーム内と同じくアルファベット表記としている。
役名 | モーションアクター |
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スタント (CQCアクション) | 毛利元貞 |
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本作(MGSV:TPP)は”メタルギアソリッド”シリーズの正式なナンバリングタイトルである。 メタルギアシリーズ全体では9つ目の”小島秀夫監督作品(A HIDEO KOJIMA GAME)”として数えられ、 いわゆる正史シリーズの中核を構成する作品の一つとなっている。 なお、前年(2014年)に発売された『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』では 本作の”序章”にあたる内容が描かれ、2作品で『METAL GEAR SOLID V(=5)』が構成される形になっている。
本作では、過去の作品群で唯一空白となっていた”1980年代”が舞台となっており、 1990年代を舞台としたシリーズの第1作目『メタルギア(1987年発売)』 および第2作目『メタルギア2 ソリッド・スネーク(1990年発売)』へとつながる ”ミッシングリンク”を埋める内容が描かれている。 2008年に発売した『メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(以下、MGS4)』では 小島作品において最も未来の世界を舞台とすることでひとつの完結が描かれたが、 本作のストーリーではMGS4の未来に至るまでのメタルギアサーガ全体を 再解釈・補完させる多くの要素が提示されており、いわば”もうひとつの完結編”と呼べるような作品となっている。
他作品との時系列的な繋がりについては 『正史シリーズの時系列と年表』のページ等で解説しているが、 シリーズをプレイしていない場合には重大なネタバレが含まれるため注意。
日本国内版のソフトのバリエーションを紹介する。
なお、デジタルコンテンツが入手できる”ダウンロードコード”の付属については記載を割愛している。 後に各ダウンロードコンテンツをあらかじめ収録して発売された 『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ+ファントムペイン(2016年発売)』の作品紹介ページに その概要を記載している。
ゲームソフトの他に特典(後述)が付属している初回生産限定版。 以下、ゲームディスクの内容は『通常パッケージ』と同じであるため、メディアは省略する。
付属している特典は以下の3つ。
コナミの公式ショッピングサイト『コナミスタイル』で限定販売された商品。 『スペシャルエディション』の内容に加え、 劇中で”ヴェノム・スネーク”が身に付けている義手『バイオニックアーム』の 1/1スケール可動式ディスプレイモデル(千値練製)が付属している。
以下、ゲームディスクの内容は『通常パッケージ』と同じであるため、メディアは省略する。
『スペシャルエディション』のPlayStation 4版と 限定カラーのPS4本体がセットになった限定版。同じく限定カラーのDUALSHOCK4も付属。
以下、ゲームディスクの内容は『通常パッケージ』と同じであるため、メディアは省略する。
各種パッケージ版と同時に、 それぞれ『PlayStation Store』、『Microsoft Store』にて ダウンロード版も発売されている。 当時の価格は、各プラットフォームとも通常パッケージと同じ 税込:9,072円(当時税率8%)[注]。
Xbox 360版はパッケージが発売しておらず、 『Microsoft Store』におけるダウンロード版の販売のみとなっている。 発売日は2015年9月2日[注]。 当時の価格は 税込:9,072円(当時税率8%)[注]。
2016年に、本作MGSV:TPPと その序章である『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ(2014年発売)』の 2作品を統合したゲームソフトが発売している。 ただし、PlayStation 3、Xbox 360には対応していない。 ゲームの内容に変更はないが、2作品の各種ダウンロードコンテンツがあらかじめ収録されている。
プラットフォーム |
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備考 | PlayStation 4のパッケージ版では 2作品が同一ディスクにまとめられた独自の仕様になっている。 |
2015年に発売された、”野島一人”氏によるノベライズ作品。
ゲームの開発と並行して執筆され、その連動企画として刊行された作品。 非リニアなゲームのシナリオが綺麗にまとめられており、 野島氏独自の解釈や史実との繋がりも織り交ぜながら、 メタルギアの正史シリーズにおけるサーガの”完結”を描ききっている。 様々な人物による独自の視点が多用され、 またゲームでは大半が”モブ”であったマザーベーススタッフの一人として オリジナルキャラクターを登場させ、感情移入をしやすくしていることも特徴である。
本作の開発元である 当時のコナミ内『小島プロダクション』について、 厳密には本作の開発途中であった2015年3月に、コナミの組織再編に伴い事実上解散している (ゲーム情報サイト『Game*Spark』の2015年12月30日の記事より(2021-03-08現在))。 そのため、本作のパッケージでは従来の『小島プロダクション』のロゴマークは印刷されていない。 だが実際のゲーム内では従来どおりロゴが表示される仕様になっている。 解散から本作の発売に至るまでの約半年間、コナミ内の新部署にて開発体制は維持されたものと思われるが、 その詳細は不明である。
本作の9年前にスネークが率いていたと語られる軍事組織は 『メタルギアソリッド ピースウォーカー(2010年発売/以下、MGSPW)』で登場する 『国境なき軍隊(通称:MSF)』と同一のものであるが、 前作『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ(2014年発売)』からその呼称は登場しなくなっている。 公式からその理由は明示されていないが、MGSPWの『HD EDITION(2011年発売)』において 現実に存在する国際NGO団体『国境なき医師団(通称:同じくMSF)』との関連がない旨を説明するテロップが追加されていることから、 同団体から何らかの指摘を受けた可能性などが考えられる。 ちなみに、MGSPWのノベライズ作品(”野島一人”著)でも組織の呼称が変更されている。