メタルギア サヴァイブ(METAL GEAR SURVIVE)は[注]、2018年にコナミから発売されたマルチプラットフォーム用ゲームソフト。 略称”MGV”[注]。 『メタルギアソリッドV ファントムペイン(2015年発売)』の グラフィック、システムをベースとしたサバイバルアクションゲーム。 探索、資源の収集と管理、拠点防衛が主なゲーム性となる。 ストーリー的には、”小島秀夫監督作品”から一部の設定を引き継いでいるものの、 世界観を分ける”外伝作品”という位置づけ。 異世界で『ワンダラー』と呼ばれる未知の怪物と戦うという独自の世界観を描いている。 最大4人で協力プレイを行えるゲームモード(CO-OPプレイ)も搭載。 なお、シングルプレイモードも含め『オンライン専用作品』となっているため注意。
タイトル | メタルギア サヴァイブ(METAL GEAR SURVIVE)[注] |
開発元 | コナミデジタルエンタテインメント |
発売元 | コナミデジタルエンタテインメント |
ゲームデザイン |
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脚本[注] |
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美術 |
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音楽[注] |
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ゲームエンジン | Fox Engine |
ジャンル |
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プレイ人数 |
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プラットフォーム |
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発売日[注] |
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対象年齢 | CERO:D(17才以上対象) |
公式サイト | https://www.konami.com/mg/survive/(2021年現在) |
前作 | メタルギアソリッドV ファントムペイン(2015年) |
次作 | メタルギアソリッド マスターコレクションVol.1(2023年) |
2018年にマルチプラットフォーム用として発売されたゲームソフト。 メタルギアシリーズの生みの親”小島秀夫”氏がコナミを退社してから 初めて開発されたメタルギア作品となる。 『メタルギアソリッドV ファントムペイン(2015年発売)』の グラフィック、システムをベースとした、”サバイバル”に重点を置いたアクションゲーム。 武器や装備、食料などといった”資源”の入手と管理に関して 非常にシビアなゲームデザインとなっており、特に『スタミナ』と『空腹』への配慮が重要となる。 従来のメタルギアシリーズのようなステルス要素も備えつつ、 ”拠点”を敵の襲撃から防衛する、いわゆる”タワーディフェンス”のゲーム性も盛り込まれている。 オンラインを介した最大4人での協力プレイモード(CO-OPプレイ)も搭載。 なお、シングルプレイモードも含め、インターネットへの接続を必要とする 『オンライン専用作品』となっているため注意が必要。
本作では『ディーテ世界』と呼ばれる異世界での生存と探索が最大の目的となる。 基本的にはSF色の強い世界観だが、敵は『ワンダラー(放浪するもの)』と呼ばれる未知の怪物であり、 いわゆる『アンデッドもの』と呼べるような作風となっている。 ストーリー的には”小島秀夫監督作品”における 設定を部分的に引き継いでいるものの、世界観を分ける ”外伝作品”という位置づけになっており、 プロモーションや本編中において『ありえたかもしれない もうひとつの擬史』と語られている。 しかし、小島作品をプレイしたことのある ユーザーに対するファンサービスのような要素も多く散りばめられている。
1975年、伝説の傭兵”BIGBOSS”が率いる私兵軍隊の”マザーベース”が 米国の特殊部隊『XOF』の襲撃により壊滅する(メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ)。 やがてBIGBOSSを乗せたヘリがマザーベースを離れた刹那、上空に激しい光を帯びた”ワームホール”が出現。 ワームホールはマザーベースに残された多くの人間、物資、設備を飲み込んでいく。 その最中、BIGBOSSの撤退を助けた一人の兵士が、目の前で仲間を失いながらもかろうじて危機を脱していた。
半年後、その兵士は 米国の秘密研究組織『ウォーデンクリフ・セクション』の施設内で目を覚ます。 そこで、”グッドラック”と名乗る組織の男が兵士に語りかける。 彼によれば、マザーベースの上空に出現したワームホールは『ディーテ世界』という別の世界に通じる扉であり、 その異世界には、『ワンダラー(放浪するもの)』と呼ばれる凶暴な怪物たちがうごめいているのだという。 そしてそのワンダラーは、同じく異世界に存在する未知の”寄生体”によって変貌した、かつて人間だった者たちだと語る。 ウォーデンクリフ・セクションは、何十年も前からディーテ世界とワンダラーの存在を認知し、 様々な研究を行ってきた組織であった。 その背景には、ワンダラーから抽出できるという強力なエネルギー資源『クバンエナジー』の存在があった。
先のマザーベース壊滅事件の後、組織”セクション”はディーテ世界に有人調査隊『カロン部隊』を派遣していたが 消息を絶ってしまっていた。 そこでグッドラックは目覚めた兵士に対し、 ディーテ世界へと赴き、カロン部隊が残した研究データとクバンエナジーを回収、 部隊の生き残りを救出する任務を依頼する。 また彼は、現在組織が有するエネルギーでは人間一人を送り込めるだけのワームホールを生成するのが限界であり、 単独での作戦となることを告げる。 この危険な依頼に対し、兵士に選択の余地はなかった。 何故なら彼は先の事件ですでに”寄生体”に感染しており、その治療手段もカロン部隊のデータに記録されているのだという。 やがて兵士(=プレイヤー)は異次元の世界へと単身乗り込み、壮絶なサバイバルへと身を投じる事となる。
オンラインを介してフレンドや世界中のプレイヤーと協力し ミッションに挑むゲームモード。最大4人でプレイが可能。 すべての成長要素(武器・装備、プレイヤーキャラクターの強化など)が シングルプレイモード(ストーリーモード)と共有されるため、 どちらの成果も双方のプレイに反映されるようになっている。
CO-OPプレイには以下の2つのゲームルールが存在する(2021年現在)。
本作の主人公(プレイヤーキャラクター)は その名前、性別、外見、音声はゲーム序盤にプレイヤー自身が”キャラクリエイト”によって設定するシステムになっているため、 実質的にプレイヤーの分身、アバターとなる。 キャラクリエイトは 『メタルギアソリッドV ファントムペイン(2015年発売)』、 およびそのオンライン対戦モード(MGO3)に近いシステムとなっている。
本作の日本国内版ソフトにおけるキャストを掲載している。 なお、表記はゲーム中のクレジットに準拠している。 ただし、元は英語表記であるのに対して 本項では日本語表記としている。
また声優について、本作のゲーム中クレジットには 英語版キャストもあわせて記載されているが、本項では日本語版キャストのみ記載している。 ただし、日本人キャストの人名について、 漢字表記が不明な人物は元のクレジットと同じくアルファベット表記としている。
掲載の都合上、一部軽微なネタバレを含むため、ゲームを未プレイの方は要注意。
役名 | 声優 |
モーションアクター | |
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(モーションなし) | |
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Masahiro Mimoto | |
グッドラック | 石塚運昇 |
(モーションなし) | |
グルーエン | 茶風林 |
(モーションなし) | |
セス | 間宮康弘 |
(クレジットなし) | |
リーヴ | 中西伶郎 |
古賀亘 | |
ミランダ | Lynn |
屋敷紘子 | |
クリス | 朝井彩加 |
Toyoe Sekita | |
ニコラス | 高口公介 |
タイソン・オーヤ | |
ダン | 間宮康弘 |
和田圭市 | |
クロエ | 永吉ユカ |
(音声のみ) | |
エンリケ | 坂巻学 |
(音声のみ) | |
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(クレジットなし) |
なおモーションアクターについて、上記の表との対応が難しい特殊な役がクレジットされているため、 以下に分けて掲載する。
役名 | モーションアクター |
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また本作ではフェイシャルキャプチャの役がクレジットされているが、 キャラクターとの対応が記載されていないため、以下に分けて掲載する。 キャスト陣を見る限り、恐らく過去の『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ(2014年発売)』、 『メタルギアソリッドV ファントムペイン(2015年発売)』の データを流用しているのだと思われる。
役名 | モーションアクター (フェイシャル) |
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本作(以下、サヴァイブ)では 『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ(2014年発売/以下、MGSV:GZ)』を前日譚としたストーリーが描かれている。 また、MGSV:GZの前作である『メタルギアソリッド ピースウォーカー(2010年発売)』、 および続編である『メタルギアソリッドV ファントムペイン(2015年発売)』との 部分的な繋がりを示唆する要素もいくつか登場する。 しかし、サヴァイブは”スネーク”を主人公としたストーリーラインには 影響を与えないとされ[注]、 本編中に『ありえたかもしれない もうひとつの擬史』という言葉が使われていることから、 いわゆる”正史シリーズ”とは世界観を分けた 外伝作品という位置づけになっている。 正史シリーズに登場していない技術や歴史も 物語の前提として語られている。 また、MGSV:GZの内容に関しても、 そのラストシーンが主人公(=プレイヤー)の置かれた立場の前提として踏襲されているのみであり、 その”続編”と呼べるようなストーリー上の密接な繋がりはない。
日本国内版のソフトのバリエーションを紹介する。
PlayStation 4版は、パッケージ版、ダウンロード版が同時発売した。
一部店舗では早期購入特典が付属した[注]。
パッケージ版と同時に『PlayStation Store』で販売が開始されたダウンロード版。 『ダウンロード通常版』のほか、 様々なデジタルコンテンツ[注]がセットになった『デジタルデラックス版』も発売。 価格は、ダウンロード通常版が税込:5,478円(税率10%)、 デジタルデラックス版が税込:7,678円(税率10%)[注]。 ダウンロード通常版にも早期購入特典としてデジタルコンテンツが用意された[注]。
Xbox One版はダウンロード版のみが『Microsoft Store』で発売。発売日は2018年2月21日[注]。 『ダウンロード通常版』のほか、 様々なデジタルコンテンツ[注]がセットになった『デジタルデラックス版』も発売。 価格は、ダウンロード通常版が税込:5,478円(税率10%)、 デジタルデラックス版が税込:6,578円(税率10%)[注]。 ダウンロード通常版にも早期購入特典としてデジタルコンテンツが用意された[注]。