アメリカ出身の科学者。 もともとはハードウェア開発を専門としているがコンピュータ工学の分野にも精通しており、 若い頃から密かに非常に高等な腕前を持った”ハッカー”としても暗躍していた。 日本のロボットアニメーションが好きな人たちの集まり”オタク・コンベンション”の常連であることから ”オタコン”という愛称で呼ばれる。 彼は若くして兵器開発の世界に足を踏み入れることになるが、 そのロボットへの純粋な憧れから二足歩行兵器の開発に打ち込み、 やがて核搭載二足歩行戦車”メタルギアREX”を完成させることになる。
彼の祖父は米国の核兵器開発『マンハッタン計画』に参加し、死ぬまでそのことを悔やんでいた。 また彼の父(=ヒューイ)は日本の広島に原爆が投下された1945年8月6日に生誕し、 NASAでロボット工学を専攻、やがて核搭載歩行兵器開発の第一人者となった人物であった。 これらのことからハルは自らの家系を核兵器と隣り合わせにある”呪われた家系”と称している。 また、自分の名前”HAL(ハル)”もコンピュータの名前のようで良く思っていない。
ハルもまた、気づけば核兵器開発の道に踏み込んでいた。 彼にとっては科学者としての純粋な好奇心が発端であったが、 自分の開発した兵器に核が搭載されていることを知ったハルは大きな罪の意識を背負う。 その時ハルは、自分の人間としての甘さを悔やんで泣くことしかできなかった。 そんな彼を救ったのは2005年の『シャドーモセス島事件』で出会った 伝説の兵士ソリッド・スネークだった。 彼もまた、その人生でとても大きな罪を背負っていた。 しかし彼は決して後ろを振り向かず、ただひたすら今目の前にある困難を強い意志で解決することにだけに目を向けて生きていた。 そんな彼の力を得てシャドーモセス島での過酷な戦いに生き残ったハルには、もう以前のような弱々しい姿はなかった。 彼はそれから、スネークのパートナーとしてお互いの罪を共有し戦っていくことを決意した。 スネークに救われた”オタコン”は、やがて逆にスネークを救う存在へと成長していくのだった。