ソ連出身の軍人で、冷戦の時代にKGBのスパイとして暗躍した男。 1970年代に中南米で諜報活動を展開し、反米感情増大と社会革命実現を画策していた。 右の手が赤い金属製の義手であり、ライターとしても使用可能。だが実は暗殺用でロケット噴射で発射することができる。 かつてヘビースモーカーであったが、肺を患ってからは喫煙していないらしい。
1974年(MGSPW)、コスタリカ国連平和大学の教授”ラモン・ガルベス・メナ”と身分を偽り ビッグボス率いる国境なき軍隊(MSF)に接触する。 MSFに対してCIAのコスタリカ侵攻の目的を調査を依頼するが、 裏で同時期に展開されていたCIAの”平和歩行計画”とMSFを利用することで 中央アメリカをソ連が支配するための計画を目論んでいた。 彼はそのために、ビッグボスに現地のゲリラ集団『サンディニスタ民族解放戦線(FSLN)』を訓練させ、 彼らにとっての英雄となったビッグボスを殺害し、それがCIAの仕業と見せかけることで 現地ゲリラたちの反米感情を煽り、現地での社会革命を実現させようとしていた。 さらにCIAが開発した核搭載兵器”ピースウォーカー”を強奪してソ連の同士であるキューバに核攻撃をさせることで 中南米がアメリカの手を離れることを決定づけようとしていた。 しかしビッグボスを殺害しようとしたところで彼を救出しに来たアマンダ率いる サンディニスタに取り押さえられ、計画は失敗に終わった。 その後、MSFに身柄を拘束されることになる。
コスタリカでの事件の後、MSFに監禁されていた彼は幾度となく脱走を図る。 実は裏で米国の非政府諜報機関『サイファー』のスパイ”パシフィカ・オーシャン”が脱走を手引きしていた。 ザドルノフは彼女がMSFの所有する自立歩行型”メタルギアZEKE”を有人型に改造するための時間稼ぎとして利用されていた。 やがて役目を終えた彼はMSF基地内でビッグボスと対峙し、射殺された。